最先端の歯科医療を実践するハイクオリティな施設空間
1994年開業。全面リニューアルして斬新でハイセンスなクリニックに生まれ変わった。
居住まいを正して来たくなるクリニック
2015年10月27日にクリニック全体を建て替えてリニューアルオープンした「かねひら歯科クリニック」。建物中央部のエントランスに入った瞬間に、その素晴らしさに目を見張る。シンメトリーで高級ホテルを彷彿させるワイドな受付。そこには大きな飾り台も配置され訪問者を異空間に誘う。
受付から左側は一般診療室の待合室で、壁にはモダンな書棚が配置され洒落たラウンジの雰囲気を漂わせる。一方、右側は特診室とオペ室につながる特別待合室と、カウンセリングルームが用意され、そこにはシックなプライベートサロンの空気が流れている。初めて訪れるとき、ここが歯科クリニックだとは思えないかもしれない。居住まいを正して来たくなる洗練されたクリニックである。
「患者さんが利用される空間はこだわりました。一般診療用の待合室は蔵書を置いてライブラリー空間のように、もう一つの特別待合室はプライベートな時間をくつろげるようにしたいと設計しました。そのためにも、天井を高く、壁は化学物質を使用しない塗り壁にして、多少待っているときにもゆっくりしていただける空間にしたかったのです」と兼平真由美院長は語られる。
診療のこだわりはつねに最良の治療を提供すること
兼平先生はこの地域で生まれ育ち、東北大学に入学。卒業後、補綴科に入局された。
「私は補綴科出身なので、欠損補綴に力を入れてきました。それでも、患者さんの義歯に対する満足度は低く、限界を感じインプラント治療も提供できるようになりたいと思うようになったのです。初めの頃は大学時代の同期だった口腔外科の先生と一緒に施術しながら、国内外のあらゆる講習会に参加してスキルアップを図りました。
自分が行うどのような治療においても、絶対に手加減せずに最良の治療を提供しようと常に一生懸命に取り組んできました」
インプラント治療を導入して20年以上、それにともないTBIの重要性も訴え、宮城県内では早くから治療後のメインテナンスを導入してきた。兼平先生は技術の習得、それを支える設備の導入をつねに最優先としている。そんな診療に対する一途な姿勢は、患者さんの心に響き信頼が大きく膨らんできた。
「患者さんには材料や機器の良し悪しは分かりません。ただ、より良い材料があれば保険治療でも使いたいということが私の信条でした。そういった治療をしていくうちに、長いお付き合いの患者さんから大きな信頼をしていただけるようになったのだと思います。紹介の患者さんがとても増えてきて、今では随分遠方からも来院されています」
患者さん、そして地域の意識を変えたい
特診室やインプラント手術を中心に行うオペ室にはプランメカ社のGコンパクトiタッチ、一般診療室にはイオムレガロをはじめとするジーシーのユニットが4台導入されている。「プランメカ社のユニットはチェアの昇降ストロークが長いので診療しやすく、低反発のシートクッションは患者さんに好評です。なによりもジーシーはメインテナンスなどの対応が良いので安心です」。
オペ室は天井に手術用の無影灯4台が設置された広い空間となっている。母校東北大学からも手術見学に来られるので10人程度入れるスペースにしたという。完全個室の特診室も広めの空間が確保されている。
「開業して約22年、これまで最先端の知識と技術を学んでスキルも身につけてきました。そのスタイルを患者さんにプレゼンテーションするための全面改築でもありました。歯科医療も建物も本物で良いものは残りますから」
この地域は仙台市郊外でも初期の新興住宅街。いまでは高齢化も進み街の活気も薄れてきている。「この地域に活気を取り戻す起爆剤にもなりたい」と兼平真由美先生は語る。新しい「かねひら歯科クリニック」は患者さんの治療に対する意識と、街の意識までも変えるクリニックなのかもしれない。