こばり歯科

こばり歯科
福島県石川郡浅川町

気軽に人が集まり交流しやすい風通しのよい歯科医院

阿武隈山系の雄大な自然と田園風景に囲まれた緑豊かで静かな浅川町に、町民の新しいパワースポットを目指してユニークな「こばり歯科」がオープンした。

開放的な診療室から印象的な田園風景を一望

 

 2017年5月9日、福島県中通り南部に位置する浅川町にユニークな「こばり歯科」が開業した。院長はこの地に生まれ育った小針啓司先生。副院長は奥様で矯正専門医の小針寛子先生。
 浅川町を貫く幹線道路に面した「こばり歯科」は、広い敷地の中に建つ木質と白壁が印象的でスタイリッシュな歯科医院である。完全バリアフリーの院内は開放感にあふれた空間で、診療室の大きな窓から広がる世界は印象派の絵画に飛び込んだような気持ち良さを感じさせてくれる。
 「実は入り口から一般診療室までは扉をあえて作らず開放的にしました。それは、1つの空間の中で誰もが気兼ねなく交流できる風通しのよい歯科医院というのがコンセプトだからです」と小針啓司先生。  院内の中央にある消毒・滅菌コーナーも、患者さんに安心・安全を見てもらえるオープン空間である。それだけに、ウォッシャーディスインフェクター「メラサーム10」、高圧蒸気滅菌器「メラクイック12+」、クラスBの「バキュクレーブ31B+」など万全の機器を備え、消毒・滅菌作業専従のスタッフも配置し万全の体制でスタートした。

 

 

町の皆が自然に交流できる空間をイメージして設計

 

 開業初日、人口約6,500人の町で20人以上の患者さんが来院された。
 「小さな町なので、みんな知り合いです。あまり刺激のない町に新しい施設が生まれたことで皆さん喜んで集まってくれたのだと思います」と副院長の寛子先生。
 「私たちも患者さんとのコミュニケーションを大切にしていますし、高齢の患者さんたちはとにかくお話をしたいという方が多いので、ここを町の公民館のように気楽に来られる空間として設計しました。だから、あえてキッズコーナーも設けずに子供も大人も高齢者もみんなが一緒に交流できる場にしたのです」と小針啓司先生。
 スタッフは最初から歯科衛生士3名、受付2名、助手2名、消毒・滅菌担当1名と万全の体制で開業を迎えられている。採用にあたっての苦労をうかがったところ、「実は、開業の口コミが広まると、皆が自然と応募して集まってきてくれたので、募集の告知はしなかったんです」とのことであった。

 

 

歯科の可能性をここから発信

 

 ユニットは「イオムレガロ」2台とマッサージ機能付きの「ルアーナ」が設置されている。イオムレガロは勤務医時代に使い慣れていて、ルアーナは予防歯科を充実して提供していくためにふさわしいと導入されたという。
 「歯科診療はミクロからマクロまで、限界のない可能性を秘めた医療だと思います。つまり、精密で精度の高い治療から、患者さんの生活背景も含めた大きな視点で健康を考えることが大切だからです。その基本となるのが予防であり歯周病治療だと考えていますので、予防用の診療室を設けました」と小針啓司先生。
 奥様で副院長を務められる小針寛子先生は矯正治療を専門に担当し、通常の処置は院長がすべて行う。
 「とくに子供たちへの矯正治療では、顎骨を正しく成長させて、正しい歯列を得ることが大切です。子供たちの健全な口腔育成が将来の健康長寿にもつながるので、私はこの分野で頑張りたいと思います」と寛子先生。
 小さな浅川町に新しく生まれた「こばり歯科」。これから地域の核として人が集い大きく育っていく空気を感じた。