はこざきデンタルクリニック

はこざきデンタルクリニック
福岡県福岡市東区筥松

歯科治療が苦手な方のために
通い続けやすい場所を作る

2025年4月に開業した「はこざきデンタルクリニック」では、
通いやすさを大切にして立地から工夫をこらし、患者さんを支えている。

 

 

駅舎テナントから新たなスタート

 

 九州の代表駅である博多からJR在来線で2駅の箱崎駅。その駅舎内にあるテナントスペースで、「はこざきデンタルクリニック」が開業した。
 院長の山本英理子先生は福岡生まれの福岡育ち。福岡県警に勤めた後、手に職をつけようと九州大学歯学部に入学したという異色の経歴の持ち主である。卒後は九州大学病院にて、得意とする麻酔管理に専念する日々を送り、日本歯科麻酔学会の認定医も取得した。その後は長崎大学病院や大型の歯科医院に勤め、小児歯科や障がい児の診療、審美歯科、美容点滴などさまざまな経験や技術を得て、開業を決意。経営と歯科の知識を持つご主人とともに、新たなスタートを切った。
 医院名には「地元に密着した歯科医院になりたい」という思いを込め、地域に浸透している“はこざき”という地名を冠したそうだ。

 

 

 

 

 

通い続けられる医院を形にする3つの施策

 

 「はこざきデンタルクリニック」のコンセプトは、“歯科が苦手な方でも通い続けられる歯科医院”。これを実現するために、山本先生は大きく3つの施策を講じている。
 1つめは、笑気吸入鎮静法や静脈内鎮静法を用いた診療。小児歯科で障がい児診療の経験を積んだ山本先生は、全身麻酔管理下で歯科治療が可能な施設の重要性を実感していた。何らかの障がいにより歯科診療が困難な方はもちろん、歯科恐怖症や嘔吐反射が強い方なども安心して受診できるよう、自身の持つ技術を活かした診療を提供している。
 2つめは、駅から近い場所での開業。患者さんが来院しやすくするという意図に加え、静脈内鎮静法を受けた後は自動車の運転ができなくなるため公共交通機関に近いことが重要であり、結果として駅舎内のテナントを選んだ。
 3つめは、診療時間。休診日以外の平日は早めの午前8時に診療を開始、加えて土日祝日も午前9時から診療を行っている。
 これらの施策が功を奏して、開業以来、幅広い世代の患者さんが大勢来院しているという。
 「お仕事がある患者さんやいろいろな事情がある患者さんが、『ここだから通えます』と言ってくださいます」と笑顔で話す山本先生。ときには駅に来る電車の時間を考慮して診療を行う場合もあるそうで、こうした患者さんに寄り添って尽くす姿勢も、信頼感につながっていることが窺えた。

 

 

 

ワンストップ対応を期待して大型機器をジーシーに統一

 

 駅舎のテナントという立地上、広さには限りがあるものの、院内の空間は無駄のないレイアウトで、上品かつコンパクトに整えられている。
 機器に注目すると、ユニットはいずれも「イオム アクア」である。知り合いの医院を訪れた際に、洗浄液のボトルが見えるデザインに惹かれたそうだ。また、X線CT診断装置には「Aadva GX-100 3D」、高圧蒸気滅菌器にはクラスBの「バキュクレーブ118」など、多数のジーシー製品が導入されている。
 「ディーラーにジーシーを紹介していただいた縁もあり院内設備をお任せしました。ユニットからレセコンまでジーシーで統一したことで、万一の際もワンストップで解決できる点にも期待しています」

 

 

 

診療のさらなる充実を目指して

 

 医院名に込めた思いのとおり、早くも地域にとって心強い存在となっている「はこざきデンタルクリニック」。医院の今後の展望を山本先生に伺うと、美容歯科にさらに注力していくとのこと。美容点滴と歯科を組み合わせることで、健康的な口腔環境を維持しやすくなるそうだ。また、ユニットの増設も考えており、その実現のためには医院の認知度を高める必要があると考え、新たな取り組みとして女性誌への記事広告出稿なども計画している。
 「はこざきデンタルクリニック」は、通いやすい環境で患者さんをしっかりと支えながら、その歩みのスピードを加速させている。