アガペデンタルクリニック

アガペデンタルクリニック
宮城県岩沼市あさひ野

すべての患者さんを受け入れる
“アガペ”に込めた理想の医院像

2024年2月に開院した「アガペデンタルクリニック」では、
患者さんの人生に愛をもって貢献するべく、日々邁進を続けている。

 

開業に一意専心
強い想いで作り上げた歯科医院

 

 仙台のベッドタウン、岩沼市の大型商業施設の隣で目を引く、黒が基調の建物。これが「アガペデンタルクリニック」である。院内に入ると、待合室は明るくスタイリッシュな雰囲気。一方、ユニットが並ぶ診療室は清潔感のある空間を意識したデザインが見て取れる。
 院長の橋本翔先生は、大学在学中から開業の志向が強く、卒後の勤務先でも開業を見越して研鑽を積み重ね、準備を着々と進めてきた。
 「組織の中で働くよりも一国一城の主としてやりたいという想いが強く、開業以外の選択肢は考えていませんでした」と橋本先生。強い想いと周到な準備を形にして、「アガペデンタルクリニック」を作り上げた。

 

自らが30分対話して患者さんの信頼を引き出す

 

 診療面で橋本先生が特にこだわっているのが、自身によるコンサルテーションだという。初診時ではなく主訴の処置が落ち着いた時期を見計らって、たっぷり30分、患者さんと膝を突き合わせて話をする。
 「もちろん診療に関する話はしますが、それ以外のことも話します。時には人生について語り合うこともあるんです。誰もが健康に人生を送りたいと考えていますが、そのためには口腔の健康を保つことが不可欠だと知ってもらいたいからです」
 ここでしっかり対話して互いに理解を深め合うことで、その後の診療をスムーズに進められる。そのうえ、結果的に自費診療を選ぶ患者さんも多く、その割合は4割を超えているそうだ。

 

診療の質を高める医療者目線に基づいた機器

 

 開業まではジーシーのユニットを使用したことがなかったという橋本先生。開業をきっかけに「イオム 和」を2台設置し、その後患者さんの増加に合わせて増設して現在は5台になっている。主に歯科衛生士のメインテナンス用であり、導入の決め手はエアフローを内蔵できることだったが、「例えば、汚染されやすい箇所が視覚的にわかりやすくカラーリングされている、サイズ感がコンパクトなど、歯科医療従事者の求めることが製品に反映されていて非常に使いやすい」と、様々な魅力を実感し、増設時の選定に至ったという。
 さらにX線CT診断装置「Aadva GX-100 3D」については、「機械が動くので動かないでください」といった音声アナウンスが出たり、撮影中音楽が流れたりと、毎日使うからこそありがたい機能が備わっていると評価。
 総じて、歯科医療従事者の目線を大事にした機能や工夫が盛り込まれているのが、ジーシー製品の優れている点だと橋本先生は考えている。
 「歯科医療従事者が使いやすいということは当然患者さんの利益にもつながりますから、とても大事です」

 

顔の見える発信から有望なスタッフが集結

 

 橋本先生は開業当初スタッフの採用に苦労すると考えていたが、1年ほど経過して歯科衛生士6名と順調な増員に成功した。振り返ると、SNSでスタッフの表情や姿を積極的に掲載するようにして、院内の環境や空気感が伝わったことが功を奏したという。
 また、歯科衛生士の教育は、体系化したカリキュラムを作り推進している。教える側もまだ試行錯誤しながらだというが、診療を高いレベルで維持するためには人材育成が不可欠だと、熱心に力を注いでいる。

 

“アガペ”に込めた想いとともに分け隔てのない医療を提供する

 

 “アガペ”とはギリシャ語で「無償の愛」を意味する。医院にこの言葉を冠した理由を橋本先生はこう語る。
 「すべての患者さんに愛をもって接するということです。地域のかかりつけ医として、分け隔てがあってはいけません。急患であれ、難しい治療であれ、すべてを受け入れられる歯科医院でありたいですし、そうなれるように進んでいきます」
 理想の医院を実現するため、橋本先生は開業前に5ヵ年の成長計画を作成していた。確固たる意志のもと歩んだ結果、ユニットの増設やスタッフ採用は計画以上に迅速に叶い、今後はスタッフのさらなる増員や育成、建物2階への診療室の拡張などを見据えている。
 誰一人取り残さず、質の高い医療を提供する。橋本先生と「アガペデンタルクリニック」がその理想を体現する日は遠くないだろう。