古川歯科

古川歯科
鳥取県米子市淀江町 医療法人社団

スタッフの一声で開眼 患者さんファーストの歯科医院

東京出身の歯科医師が、縁もゆかりもなかった鳥取に開業して13年。
地域の患者さんの要望に応えるため、日々進化を続けてきた。

良縁をきっかけに鳥取で開業

 

 山陰の名峰・大山を望む鳥取県米子市で診療を続ける「古川歯科」。院長の古川清暁先生は東京出身で、大学卒業後は関東近郊で勤務医をしながら開業を模索していた。転機が訪れたのは28歳のとき。良縁に恵まれ結婚することになり、その奥様の実家が鳥取県だった。
 「昔から地方都市への憧れがあり、地方で開業したいという漠然とした思いがありました。ちょうどそのタイミングで結婚することになったので、この地での開業を決意しました」
 古川先生は早速鳥取に移り住み、鳥取大学医学部歯科口腔外科に勤務しながら開業準備を始めた。ここでの経験がその後の診療を大きく変えるきっかけとなったそうだ。
 「抜歯やインプラント、歯周外科などありとあらゆることを一から学ばせてもらいました。この期間にしっかり研鑽を積めたことは、私の財産です」
 そして2009年、「古川歯科」の開業を果たした。

 

スタッフの進言が医院を変える

 

 当初から「古川歯科」には多くの患者さんが集まり、加えて急患も次々受け入れて患者数を増やし、古川先生は開業に手応えを感じていた。しかし一方で患者さんの待ち時間は長くなり、医院のスタッフたちは疲弊。見かねたスタッフから進言されたという。
 「『先生、こんなことやっていたら医院は潰れます』と言われました。正直に言うとすぐにはその言葉を受け入れられなかったのですが、医院を良くするため、スタッフに意見や協力を求めました」
 スタッフに患者さんの予約管理を全面的にお願いしたところ、無理のない診療スケジュールが組まれ、待ち時間が大幅に短縮。満足度が高まり、口コミで評判が広まって右肩上がりに新規患者数が増えた。加えて労働環境も改善し、スタッフの離職率は極めて低くなった。
 「あの時スタッフが気づかせてくれなかったら、今の医院はなかったと思います。本当に感謝しています」

 

選び抜いた製品で患者さんに確実な歯科医療を提供

 

 開院から早13年。診療ブースの拡張やキッズスペースの拡大など院内の改築も行いながら、患者さんのための模索を続けてきた古川先生。ユニットは開院当初のものから切り替え、現在はすべてジーシー製品を使用している。
 「私はアシスタントを付けずに診療することが多いのですが、ジーシーのオーバーアームタイプのユニットは2ハンド診療に最適だと思っています。ドクターユニットの位置が自在なうえ、アシスタントユニットを縦方向にも傾けられることもあり、安定した体勢で診療に臨めます」
 また、ユニットだけでなく材料にもジーシー製品を多く取り入れている。とりわけ高く評価しているのは、インプラントのジェネシオPlusと2ステップボンディング材のG2-ボンド ユニバーサルだ。
 「インプラントは大学勤務時にいろいろなメーカーのものを使ったのですが、ジーシー製品は成功率が高いところを評価しています。また接着において、エナメル質に確実に接着させたい症例ではG2-ボンド ユニバーサルを使うようになりました」

 

抜群の連動性が決め手Aadva GX-100 3D

 

 インプラントの症例が年々増加して3DのX線装置の必要性が高まり、先ごろAadva GX-100 3Dも導入した。本製品を選んだ理由として、古川先生はジーシー製品の連動性を強調する。
 「Aadva GX-100 3Dにはジーシーのインプラント体のデータがあらかじめ入っていて、入力の手間を軽減でき、作業効率が格段に良くなりました。チェアサイドとの連携もスムーズですし、ジーシーの機器で揃えるメリットを非常に感じています」

すべては患者さんのために

 

 古川歯科では、初診時には必ずカウンセリングルームで患者さんと対話をする。患者さんがどんな思いで来院して、 どんな要望を抱いているかを知りたいからだ。
 「私には歯科医師としての評判や医院を大きくするといった欲はあまりないんです。それよりも、患者さんと向き合って要望に応えることが、何よりの楽しみで、やりがいなんです」
 そう熱く語る古川先生とスタッフが一丸となり、「古川歯科」は今日も地域の患者さんのため誠心誠意診療に取り組んでいる。