父の医療法人を受け継ぎ
地域の患者さんを明るく照らす
茅ヶ崎市で愛された小児科医だったお父様への思いを胸に、医療法人を承継。
「茅ヶ崎田村歯科クリニック」は患者さんに寄り添う歯科医院を形にしている。
より多くの方が治療に希望を見出だせる歯科医院
湘南海岸に面する神奈川県茅ケ崎市。その中心である茅ヶ崎駅から徒歩2分のテナントで「茅ヶ崎田村歯科クリニック」が開院した。
院長の田村有希子先生が目指すのは、“患者さんの人生を少しでも明るく照らせる医院”で、その実現のためにコミュニケーションを重要視している。緊張から症状や希望を十分に伝えられない患者さんは少なくない。だからこそ会話で思いを汲み取り、この人になら悩みを打ち明けたいと思ってもらうことで、治療に希望を見出せる場でありたいと考えている。また、より多くの方に歯科医療を提供できるよう土日も営業し、ご主人である副院長の涼太先生を中心に訪問診療も行っている。
患者さんに対し責任が持てるように医療法人を承継して開業
田村先生のお父様は地元で評判の小児科医で、その姿を見て育ったこともあって自身も医療の道を意識し、幼少期に小帯切除を受けた経験をきっかけに歯科を志した。卒後は大学病院の保存科に勤務しながら口腔外科を学び、さらに神奈川県内の複数の医院でさまざまな技術を磨いた。最後に勤めた医院では分院長を務め、経営にも携わった。
勤務先を変えるたびに田村先生を頼って通院先を変える患者さんが一定数おり、患者さんに対し責任が持てる場を作りたいという考えから、開業は常に頭の隅にあったという。転機となったのはお父様のご逝去だった。
「父が営んでいた小児科医院を残すことは難しかったのですが、医療法人は父が心血を注いで築いた“生きた証”です。何とか残したいと思いました」
お父様を看取った経験から、特に高齢者に医療を提供する大切さを痛感した田村先生は、開業支援やコンサルタントの力も借りて準備を進め、医療法人を承継する形で2025年10月に開院。「開院できて本当に嬉しかった」という言葉には、喜びと安堵の気持ちがにじんでいた。
誰でも安心できる診療態勢の構築
ユニットは「イオム アクア」を採用
田村先生を頼って通院されていた患者さんにはご高齢の方も多く、中には車椅子の方もいた。そのため物件探しにおいては、なるべく誰もが通いやすいように、駅近、1階、バリアフリーにできる広さを条件とした。また、訪問診療スタッフの出入りが多いことから、来院する患者さんの目に触れることなくスタッフが出入りできるようにするため、玄関とは別に裏口があることも必須事項にした。
院内のユニット選びにおいては、どんな患者さんでも安心・安全に使えることを考慮して「イオム アクア」を採用した。その決め手のひとつとなったのが可動式のスピットンである。子どもや高齢者の場合、うがいをするときに口元がスピットンまで届きにくいことがあるが、可動式スピットンによりその負担を軽減できているそうだ。また、ヘッドレストをバックレストの背面側に倒せる構造により、車椅子に座った患者さんの頭をヘッドレストで支えた状態でも治療できるため、チェアに移るのが困難な方への対応がしやすいところも役立っているという。
チームワークで患者さんのために力を注ぐ
現在「茅ヶ崎田村歯科クリニック」には、田村先生の勤務医時代の同僚やお父様の小児科に縁のある人々がスタッフとして集まっている。
「気心の知れたスタッフ皆が、新生した法人を盛り上げていこうという気持ちで日々の診療にあたっています」
盤石なチームワークが、診療の質や予期せぬ状況への対応力を高めている。また、院内の緊密な連携はもちろん、全身疾患を抱える患者さんの診療には医科との協力が不可欠であることから、地域の医師との連携体制もより強化していく意向だ。
悩んだり苦しんだりしている患者さんを優しく照らす「茅ヶ崎田村歯科クリニック」は、まさしく地域の希望の光だと言えそうだ。