MIで患者さんの心をつかんだ歯科医院
世田谷のおしゃれな住宅街に診療コンセプトをそのまま表現した歯科医院が生まれた。
開業直後から患者さんの注目を集め、わずか2年で地方からも患者さんが集まる歯科医院に成長した。
※三宿と池尻のほぼ中間の閑静な住宅街に「MIデンタルクリニック三宿池尻」がある。夜になるとテーマカラーのオレンジがランドマークになる。
大学病院と同等以上の治療を提供したい
世田谷区の三宿と池尻の間にある「MIデンタルクリニック三宿池尻」。医院名の“MI”には、三宿(Misyuku)と池尻(Ikejiri)の頭文字が込められているが、Minimum Interventionを診療コンセプトにした歯科医院である。
「東京医科歯科大学大学院・う蝕制御学分野の田上順次教授の下で12年間にわたり臨床、教育、研究に携わってきました。接着歯学とMI治療を研究してきて、大学で私たちが考えてきた治療スタイルを地域で体現化したいと思い、2011年9月に開業しました」と院長の岸川隆蔵先生。
岸川先生が得意とするのはダイレクトボンディング。最小の侵襲で痛くなく美しい白い歯に修復する。この分野では、在籍していた大学は世界最高レベルでもある。そんな大学の医局と同等、それ以上の医療を三宿で提供したいと岸川先生は語られる。
※受付や待合室の床は大理石が張られている。医院内には本物を追及する岸川先生のスタイルが随所に表れている。
患者さんのニーズも高いMIコンセプト
開業して2年、岸川先生のコンセプトは瞬く間に患者さんの心をとらえた。
「歯を必要以上に削られたくない、というニーズはすごくあります。MIを理解されている患者さんが多いのにも驚きました。なかには、このようなクリニックを探していたと飛行機で遠方から来られる方もいます」。来院された患者さんの口コミを中心に、開業2年で全国区のクリニックに発展してきた。
大学と同等の医療提供は導入された機材にも表れている。2つの個室にはマイクロスコープを装備したレフィーノが導入されている。
治療に必要なので保険・自費に関係なく顕微鏡は使います。より緻密に見ることで新たな発見も多く、患者さんの利益と共に私自身も助かります。最新機材のサポートで大学以上の医療も提供できるのです」。開業時はレフィーノ1台、イオムレガロ2台だったが、患者増にともない各1台ずつ増設した。
「診療では患者さんに本当のことを伝えます」
岸川先生が心掛けていることは「患者さんに本当のことを伝える」である。
「病態を診て、なぜ痛いのか、どのような治療が必要なのか包み隠さず本当のことを分かりやすくお話しします。そのうえで患者さんの事情も考慮して望まれる治療を提供します。本当のことをお伝えして、お互いが理解すれば安心して治療に臨んでくれます」
本来、MI治療は痛みが出る前の治療スタイルである。そのためにも患者さんのメインテナンスは開業から在籍する4名の歯科衛生士が担当制で任される。
「最先端の治療でも10年後には当たり前になるかもしれない。何年後かに画期的な材料が開発されるかもしれない。だけど歯を大きく削ったら救いようがない。その意味からも、今の診療をもっと浸透させていきたいのです」。
MI治療で患者さんの信頼を得てきた「MIデンタルクリニック三宿池尻」。さらなる発展が楽しみである。