9月14日(金)~16日(日)の3日間にわたり、熊本市・熊本市民会館他計3会場にて「第37回日本口腔インプラント学会総会・学術大会」が開催されました。 今回は、「専門性あるインプラント治療-インプラントのスタンダードレベルを高めるためのチャレンジ-」をメインテーマに、基調講演、特別講演3題、シンポジウム4題、ミニシンポジウム4題、教育講演、課題口演、一般口演、ポスター発表、歯科技工士セッション、歯科衛生士セッション、市民フォーラム等、広範囲にわたる内容の発表が行われ、たいへん盛況でした。 大会長は、日本口腔インプラント学会九州支部長で東京歯科大学臨床教授の熊本市・熊本インプラントセンター添島歯科医院院長添島義和先生でした。 基調講演は、北海道インプラントセンター松沢歯科医院の松沢耕介先生を座長に、日本口腔インプラント学会理事長・大阪歯科大学教授の川添堯彬先生より「口腔インプラント専門医制度の確立と卒前・卒後・生涯教育の方向」についてご講演がありました。 特別講演Iは、大阪大学の前田芳信教授を座長に「インプラントの設計と審美性予測-長期臨床結果」という演題にて、アメリカ・カリフォルニア州のDr.Peter Wöhrleが、同IIは、京都インプラント研究所山上歯科診療所の山上哲先生を座長に「デザインによる成功:前歯部の審美的インプラント治療における効果的な臨床決定」という演題にて、アメリカ・ペンシルバニア大学歯周病学部臨床助教授のHenry Salama先生が、同IIIは、大会長の添島義和先生を座長に「インプラントの審美:我々は今どこにいるか」という演題にて、スイス・ジュネーブ大学歯 学部長のUrs Belser先生が、それぞれ講演されました。 シンポジウムIは、東京医科歯科大学の塩田真准教授と、医療法人社団山根歯科医院の山根進先生を座長に、「インプラント上皮界面の病理と臨床」というテーマにて、東京歯科大学の井上孝教授より、「インプラントの審美修復における生物学的比率の概念と臨床」というテーマにて榎本歯科医院の榎本紘昭先生より、「インプラント周囲軟組織の再建」というテーマにて鈴木歯科医院の鈴木真名先生よりご講演がありました。 同IIは、「国際セッション」と題して、福岡歯科大学の松浦正朗教授と、CIDの勝山英明先生を座長に、北京大学のWang Xing先生、台湾大学のAlex Yi-min Tsai先生、国立ソウル大学のPaeng,Jun Young先生の同じく3名の先生が解説されました。 同IIIは、武田歯科医院の武田孝之先生と、昭和大学の尾関雅彦准教授を座長に、「成功のための治療ガイドライン」というテーマにて、九州歯科大学の高橋哲教授より、「歯重度歯周炎におけるオーラルリハビリテーション抜歯か保存か?」というテーマにて、西堀歯科医院の西堀雅一先生より、「上顎無歯顎に対するインプラントオーバーデンチャーの現状」というテーマにて九州大学の松下恭之准教授よりご講演がありました。 同IVは、、鶴見大学の新井高教授と、東京医科歯科大学の和泉雄一教授を座長に、「Peri-implantitisの予防と対策」というテーマにて松井歯科医院の松井孝道先生より、「歯周病患者に対するインプラント治療はリスクか?」というテーマにて、文教通り歯科クリニックの三辺正人先生より、「インプラント周囲炎治療の現状と今後の課題」というテーマにて、明海大学の辰巳順一准教授よりご講演がありました。 公開講座や歯科技工士セッションでは、立ち見も出て、会場に入らないくらいに熱心に聴講される先生方が多く、また、市民フォーラムや歯科衛生士セッションは熊本市産業文化会館の大ホールが、ほぼ満席になる状況でした。 なお、次回学術大会は、東京国際フォーラムにて、2008年9月12日(金)~14日(日)に開催される予定です。大会長は、日本インプラント学会、関東・甲信越支部長の相浦洲吉先生です。 |