SDGsへの取り組み | 取り組み事例【8】

  • 環境への配慮
  • 製品ライフサイクルにおける環境配慮

包装材料の設計見直しによるCO2排出量の削減

包装材料の設計見直しによるCO2排出量の削減

 


包装材料に特化した専門部署が改善アプローチ

ジーシーでは2004年から環境管理活動として、環境負荷の少ない包装材料への変更を進めています。製品の保存性能、使い勝手、デザインはもちろん、環境に配慮した容器を日々開発しているのが、研究所の機能包材開発グループ。新製品開発時にCO2排出量を削減するため、プラスチックではなく紙等CO2排出量の少ない材料を第一選択肢とし、プラスチックを使用する場合でも使用量を減らした包材開発を継続的に行っています。

歯科診療で使用する歯科材料は口腔内で使用するため、製品の安全性・有効性が最優先されます。材料に触れる直接包材も製品の安全性・有効性に影響がないよう考慮しながら環境によい包装を開発しております。

 

プラスチック使用量の低減、リサイクル素材の使用促進

ジーシーの海外主力製品「EQUIA Forte HT」などに使用されている「カプセル」は、設計時に医療機器としてのクオリティーを保ちながら、使用するプラスチックの量をいかに減らすか研究を重ね、一般的なものより部品点数を減らすことで約30%プラスチックの量を削減したカプセルを使用しております。

EQUIA Forte HT

また、世界的に販売量の多いコンポジットレジン製品も、ラベル素材をプラスチックからリサイクルペットを含む素材に変更しており、リサイクル素材も積極的に採用しております。(グレースフィルフロー、ローフロー、ゼロフロー、バルクフローのラベルにリサイクル素材を採用)
更に各種製品容器もシンプルなデザインに変更して、プラスチック使用量の削減に努めております。

グレースフィル ゼロフロー

 

添付文書の電子化と製品パッケージのコンパクト化

「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」の改正により、2023年7月までに紙の添付文書の同梱から電子表示へと切り替えることが義務化されました。ジーシーでは法改正を受けて全ての製品において紙添付文書の封入廃止を進めております。更に添付文書をなくすことによりパッケージをより小さくすることが可能な製品はパッケージのコンパクト化も進めています。

なお、輸送時に使われる間接包材は現在、ほぼ紙素材を利用していますが、更に箱のコンパクト化、軽量化などを推進して、輸送時のCO2排出量削減に寄与するように努力しています。

 

安全性・有効性を追求しながらバイオマス素材も視野に

包材の見直し作業はCO2削減効果が大きいため、コンパクト化、軽量化を推進しながら、新素材採用を研究しております。プラスチックの代替素材として、農業廃棄物等を利用して作られるバイオマスプラスチックはトータルでのCO2排出量を抑えられます。コストが課題となりますが、導入に向けて研究を進めております。

バイオマス素材