5月30日(木)・31日(金)の両日にわたり、東京ドームホテルにて「日本歯科保存学会2002年度春季学会(第116回)」が開催され、約1,000名の参加者を集めました。 学会ではシンポジウム1件、特別講演2題、認定医研修会1題の他に、口演発表68題、ポスター発表89題が行われました。 大会長は、東京歯科大学歯科保存学第三講座の平井義人教授でした。 シンポジウムでは「歯科保存学領域へのレーザーの応用について-臨床応用と作用機序について-」というテーマにて、昭和大学歯学部の松本光吉教授を座長に、6名の大学の先生よりレーザーの歯科臨床応用での有用性が示唆されました。 特別講演1では日本歯科大学歯学部の小林義典教授が「歯科臨床の現状と展望」の演題にて、今後歯科医は歯科を咀嚼系の医学としての意識を明確にし、根拠に基づく診断と治療に努めなければならないと講演されました。 また特別講演2では、東京歯科大学の石川達也教授が「顎口腔機能は全身の健康状態に反映するか」の演題にて、咬み合わせが全身に与える影響について講演をされました。 認定医研修会では、愛知学院大学歯学部の野口俊英教授が「歯周病患者における矯正治療の変遷と意義」という演題にて講演され、歯周病患者の矯正治療は、いろいろな変遷を経ながら現在では歯周治療に欠くことのできない治療法のひとつとして定着し始めていると、症例を呈示しながら話されました。 なお次回大会は、11月21日(木)・22日(金)に、大会長は徳島大学の松尾敬志教授、会場は徳島郷土文化会館にて開催の予定です。 |