7月31日(土)・8月1日(日)の両日にわたり、新潟市の朱鷺メッセにて「日本歯科技工学会第26回学術大会」が開催され、約1,000名の方々が参加されました。 今大会は、特別講演、市民公開講演、シンポジウム、一般口演、テーブルクリニック、デモンストレーション、ポスター発表など、多彩な発表が行われ、大変盛況でした。 大会長は、明倫短期大学歯科技工士学科の下河邉宏功先生でした。 特別講演は、明倫短期大学名誉教授の田端恒雄先生が「国民が求める歯科医療・歯科技工の在り方」の演題にて、歯科技工をとりまく歯科医療の現状をふまえ、審美歯科、老人歯科や診断などの近未来の動向を、厚生労働省からのデータや先生の長年の経験を基にご講演されました。 市民公開講演は、前佐渡トキ保護センター長の近辻宏帰先生が「朱鷺の人工増殖と野生復帰」の演題にて、朱鷺の生態や野生復帰を通じ、動・植物との共生や環境の見直しの重要性についてお話されました。 シンポジウムは、「チーム医療に求められる歯科技工の役割」をテーマに、愛知県の佐藤幸司先生の座長にて行われました。まず新潟県の渡邉清志先生からは技工士という立場から、歯科医師と歯科衛生士とのコミュニケーション、新素材・新技術の習得や医歯学統合による教育プログラムの改革など、歯科技工に関わる品質マネジメントの重要性についてお話されました。続いて、群馬県の村田隆子先生は衛生士という立場にて、NGOの海外視察経験から特に発展途上国の口腔の現状についてお話されました。最後に東京都でご開業の黒田昌彦先生は歯科医師という立場から、修復物・補綴物の自浄性形態、経過観察とそのエビデンスの重要性など黒田先生が提唱されている「救歯臨床」の実際について講演されました。終了後に総合討論の場が設けられました。 なお、ジーシー社員も発表に参加し、デモンストレーションにおいて「DENTAL CAD/CAMの現状と未来」と題しDENTAL CAD/CAM GN-Iを、ポスター発表において審美性を重視した新規人工歯をそれぞれ発表し、どの会場でもたくさんのお客様の関心を集めました。 なお、次回の学術大会は東京国際フォーラムにて、2005年9月18日(日)・19日(月・祝)に開催される予定です。 |