「日本歯科技工学会第29回学術大会」が開催されました (9/27)

 2007.9.27

「日本歯科技工学会第29回学術大会」が開催されました

  9月22日(土)・23日(日)の両日にわたり、仙台市民会館にて、「日本歯科技工学会第29回学術大会」が開催され、市民フォーラムの併設もあり大会には約1,000名の方々が参加されました。
  今大会は、基調講演、特別講演、認定士講習会、シンポジウム、テーブルクリニック、デモンストレーション、クリニカルケース・プレゼンテーション、ポスター発表、器材展示など、多彩な発表が行われ、たいへん盛況でした。
  大会長は、東北大学大学院歯学研究科口腔修復学講座歯科保存学教授で東北大学歯学部附属歯科技工士学校校長の小松正志先生でした。

  基調講演は、「見えないものを科学する」と題し、東北大学大学院歯学研究科研究科長で東北大学副学長の渡邉誠先生が、専門分野の顎口腔機能をベースに普遍性、論理性、客観性を有する「科学」的アプローチの重要性についてご講演されました。

  特別講演は、ゲームソフトの「脳トレ」シリーズで有名な、東北大学加齢医学研究所脳機能開発研究分野教授の、川島隆太先生が「脳を知り、脳を鍛える」の演題にて、機能的MRI装置などの科学的計測機器を用いた「認知科学研究」を解説され、その成果を社会に還元する取り組みとして、脳のトレーニングシステムを構築、現在、認知症予防のプログラムとして各自治体にて有効に利用されていることの紹介がありました。本特別講演は市民フォーラムとの併催というかたちで開催されました。

  シンポジウムは、「インプラントの新しい展望とその対応」と題し、日本補綴歯科学会副理事長で東北大学大学院歯学研究科教授の佐々木啓一先生と日本歯科技工学会副会長の齊木好太郎先生を座長に、東京歯科大学臨床教授で東京都ご開業の武田孝之先生により、これまでの臨床経験を踏まえ今後のインプラント治療に対する考え方や方向性についてご講演され、続いて、東北大学歯学部非常勤講師で大阪府ご開業の重村宏先生により、インプラント治療における咬合の重要性について説明され、講演のあと引き続き活発な討論がなされました。

  なお、ジーシー社員も発表に参加し、ポスター発表において、新しい光重合型レジン表面滑沢硬化材である「ナノコートラボ」の特性について、テーブルクリニックでは「センター方式によるCAD/CAMの効果的な活用法」と題し、弊社におけるCAD/CAMの最新情報を説明させていただきました。

  展示コーナーでは、審美的なオールセラミックス修復で定評のあるビタインセラムシステムをCAD/CAMを用いてより効率化するための新しいシステムである「セラコープスキャン」と「セラコープデザイン」、オールセラミックレストレーションの「インセラムジルコニア」や「VITA VM7」、美しさと強さを融合した硬質レジンの「グラディアフォルテ」等について紹介させていただき、どの会場でもたくさんの方々の関心を集めました。

  なお、次回大会は第4回 国際歯科技工学術大会および第30回 日本歯科技工学会学術大会が大阪国際会議場(グランキューブ大阪)にて、2008年11月21日(金)~23日(日)に開催される予定です。


仙台市民会館外観
仙台市民会館外観
会場入口
会場入口
学会長 阪先生ご挨拶
学会長 阪先生ご挨拶
シンポジウム
シンポジウム
特別講演
特別講演
ポスター会場
ポスター会場
ポスター会場
ポスター会場
展示会場
展示会場