「日本歯科技工学会第37回学術大会」が開催されました

 10月17日(土)・18日(日)の両日にわたり、福岡市・アクロス福岡にて、「日本歯科技工学会第37回学術大会」が開催されました。
 今回は、「For Happy Life-健康長寿を支える歯科技工-」をテーマに、約600名の参加登録があり大変盛会でした。
 学術大会は、基調講演、特別講演、企画セミナー、認定士講習会、ポスター発表85題、テーブルクリニック3題、デモンストレーション6題、テクニカルコンテスト他があり、大変多彩な内容でした。
 大会長は、日本歯科技工学会九州・沖縄支部支部長の門司誠一先生でした。

 基調講演は、日本歯科技工学会会長の山鹿洋一先生を座長に、九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座インプラント・義歯補綴学分野教授の古谷野潔先生が「補綴治療の長期予後から考える長寿社会における歯科技工の役割と将来」という演題にて講演されました。
 超高齢化社会において、患者の咀嚼機能を長期間維持するためには、長期間機能する補綴装置を作製し装着すること、安定した咬合支持を確立、維持することが大事であるとお話しされました。

 特別講演は、大会長の門司先生を座長に、日本歯科大学新潟生命歯学部歯科補綴第一講座教授の小出馨先生が「顎機能と調和させる歯科技工の要点」という演題にて講演されました。
 国民の健康長寿を支える歯科医療従事者は、咬合が顎口腔系や全身に及ぼす影響と咬合治療の果たす役割の大きさを充分に認識し、歯科医療の範疇をさらに大きく拡大、発展させていく必要が有るとお話しされました。

 認定士講習会は、日本歯科技工学会副会長の末瀬一彦先生を座長に、日本大学歯学部歯科補綴学教室第III講座教授の松村英雄先生が「一般社団法人日本歯科技工学会による専門歯科技工士制度の制定」という演題にて講演されました。
 国家資格を有する会員に対して、日本歯科技工学会が発行を予定している、専門歯科技工士の資格について、他業種の資格との対比を含めてご紹介されました。

 メーカー賛助によるデモンストレーションでは、福岡県会員の田中昌弘先生より「GCプロインパクトを用いた低コスト自費義歯 その特徴と注意点」との演題にて、講演を行っていただきました。

 ポスター発表においては、弊社研究員・町田大樹より「次世代フレキシブルナノセラミックスの新システムについて」を、上之薗佳也より「新規技工用シリコーンパテの評価」を、吉永匡寿より「CAD/CAM用ワックスディスクおよび急速加熱型石膏系埋没材を用いたクラウンの適合性評価」を、永冨祐介より「新しい硬質レジン歯と床用レジンとの結合力について」を、道井貴幸より「技工サイドにおける新規常温重合レジンの有用性と諸特性」をそれぞれ発表させていただきました。

 なお、次回の第38回学術大会は、来年の9月10日(土)・11日(日)に奈良春日野国際フォーラム(奈良県新公会堂)にて開催される予定です。大会長は、大阪歯科大学歯科審美学室教授で大阪歯科大学歯科技工士専門学校校長の末瀬一彦先生です。


アクロス福岡

アクロス福岡

会場入口

会場入口


ポスター発表(1)

ポスター発表(1)

ポスター発表(2)

ポスター発表(2)


デモンストレーション 田中先生

デモンストレーション 田中先生

ジーシー展示コーナー

ジーシー展示コーナー