2月5日(日)に、JPタワーホール&カンファレンス(KITTE)にて、「株式会社ジーシー創業95周年記念・GC友の会60周年記念Program 3 MIワールドシンポジウム in Tokyo」を開催いたしました。会場内満席となるご参加をいただきました。
まず初めに、基調講演としてドイツのElmar Reich先生に、「今こそ、変化の時だ!?MI:21世紀における成功する臨床の新しい道しるべ?」と題し、約10年間に渡り活動しているGC MI アドバイザリーボードによって作られたMITP(MI Treatment Plan)を臨床に組み込むためのアプローチについてご講演いただきました。
続いて、午前の部Part1が始まり、「ヨーロッパにおけるMIプログラムの変遷?現在のエビデンスに基づいた患者中心のMIとは?」と題し、GC MIアドバイザリーボードの3名のメンバーによるこれからのMIの展望についてご講演いただきました。まず初めに、スペインのEsther Ruiz de Castaneda先生によるホリスティックアプローチによるカリエス病変の早期発見、またカリエスの原因となった要因を探ることの重要性について解説いただきました。次に、イタリアのMatteo Basso先生には、年齢を考慮しつつ、適切な材料選択による長期間の予防を行う重要性についてご講演いただきました。最後に、クロアチアのIvana Miletic先生に生物学的観点からのMI修復・補綴処置についてご講演いただきました。
休憩を挟み、午後の部Part2では、「年齢に応じたMIを取り入れた臨床」と題し、MIを考慮した実際の臨床を、年齢、疾患、治療法、歯科材料などを切り口に、4名の先生方にご講演いただきました。
まず初めに、スペインのPatricia Gaton先生による小児歯科におけるMI治療を取り入れた成功法についてご講演いただきました。続いて、アメリカのPamela Maragliano-Muniz先生に、MIアプローチが必要な症例と、複雑な修復・補綴処置が必要な症例について解説いただきました。さらに、大阪大学大学院歯学研究科口腔分子感染制御学講座教授の林美加子先生に、MIコンセプトを強化する必要性と、関連する最新のエビデンス、最近のベストな材料、高度な臨床テクニックとMIを組み合わせた歯科が患者さんの健康長寿のパートナーとして果たす役割についてご講演いただきました。最後に、長年に渡る歯科界・歯科教育への貢献を評価され、オーストラリア勲章の一つであるMedal of the Order of Australia を先日受賞されたIan Meyers先生に、高齢者における歯質の保存と修復・補綴に焦点を置き、一般歯科の臨床において、どの様に患者さんの歯を保存し、かつ必要に応じて修復・補綴し、長い間健康で機能的で審美的な歯で過ごして頂けるかについて解説いただきました。また、様々な要望と臨床的状況に応じるべく、広範囲の適用しやすいMIマネージメント戦略の必要性についてご講演いただきました。
弊社展示コーナーでは、グラスアイオノマーセメント、予防製品の他、MIグレースフィルをはじめとするコンポジット製品、イニシャルLisiプレス、ジーセムリンクフォースなどを紹介し、多くのお客様にご覧いただきました。
また、”リカルデントガム”のモンデリーズジャパン株式会社にも展示いただきました。
JPタワーホール&カンファレンス(KITTE)
講演会場
Elmar Reich先生
Esther Ruiz de Castaneda先生
Matteo Basso先生
Ivana Miletic先生
Patricia Gaton先生
Pamela Maragliano-Muniz先生
林 美加子先生
Ian Meyers先生
ディスカッション
講演講師集合写真
展示コーナー