10月24日(金)~26日(日)の3日間にわたり、長野市・長野県県民文化会館にて、「第110回日本補綴歯科学会学術大会」が開催され、1,850名の参加者がありました。 学術大会では「新しい歯科補綴のパラダイム」をメインテーマに、特別講演、シンポジウム2題、臨床教育研修、研究教育研修、技術・技工セッション、認定医研修、課題口演、口演発表、ポスター発表などが行われました。 大会長は、松本歯科大学歯科補綴学第二講座の甘利光治教授でした。 特別講演は、松本歯科大学大学院教授の笠原浩先生が「ハイリスク患者への歯科治療」の演題にて行われました。高齢人口の急激な増加の中、高齢者や有病者に対する歯科治療を行う上での注意点などについての内容で、バイタルサインの確認、痛みや精神的なストレスを与えないことの重要性について述べられました。 シンポジウムIは「咀嚼筋に下顎位を語らせる」のテーマにて新潟大学大学院教授の河野正司先生を座長に行われました。松本歯科大学大学院教授の森本俊文先生が「咬合高径と筋感覚」、北海道医療大学歯学部教授の平井敏博先生が「下顎は筋が動かす-歯科補綴臨床における下顎位の設定-」を演題に講演され、下顎位と咀嚼筋機能に関する最新の筋生理学や、補綴臨床での問題点などについての討論がありました。 技術・技工セッションでは「CAD/CAMシステムによる審美修復の現状-臨床と技工の連携-」のテーマにて大阪歯科大学歯科技工士専門学校の末瀬一彦先生を座長に、国内外のCAD/CAMのシステム2製品の特徴や、歯科医師と歯科技工士の連携について、3名の講師が講演されました。このシステムのひとつは弊社の「DENTAL CAD/CAM GN-I」であり、北海道医療大学客員教授・北海道大学名誉教授の内山洋一先生からは「GN-I」の概要や適合精度について、北海道医療大学医科歯科クリニック歯科部技工科の渡部貞義先生からは「GN-I」によるオールセラミックス・クラウンの作製法を中心に作業手順が紹介されました。 なお、次回大会は、来年の5月21日(金)・22日(土)に東京・文京シビックホールにて開催される予定です。 |