6月14日(土)・15日(日)の両日にわたり、東京国際フォーラムにて、「第21回日本顎咬合学会学術大会・総会」が開催され、2日間で約3,000名の参加登録者がありました。大会会長は、福岡県福岡市でご開業の河原英雄先生でした。 「全身と歯科『再生歯科医学最前線』-ここまでできる再生歯科医学-」をテーマとした今回の学術大会は、米国USC歯学部長のHarold C. Slavkin先生の特別講演「再生歯科医学の21世紀ビジョン」で幕を開けました。再生医学の第一人者であるSlavkin先生は、ヒトゲノムの解析が様々な分野に与えている影響を解説するとともに、今後歯科医療にどのような変化が出てくるかということについて発表されました。 海外からの演者の講演では、米国UCLA歯周病学講座のPerry Klokkevold先生の「インプラントを科学する」、米国ミズーリ大学のSherry Burns先生の「歯周病と全身疾患の関係」等も行われました。 初日午後には、市民の方と知識を分かち合う目的で、公開シンポジウム「口福(こうふく)人生って何ですか」を開催。國學院大學栃木短期大学の石山育朗先生、九州大学大学院の冲本公繪先生、大阪大学大学院の中西範幸先生がそれぞれ専門家の立場から、咀嚼運動についての研究データや咀嚼とADL、QOLの関連について発表された他、作家の小池一夫先生が俳優やスポーツ選手との交流の中で経験した歯に関するエピソードを、夢見るこども基金理事のアグネス・チャンさんが中国の健康法や世界の子供たちが直面している厳しい状況を紹介されました。 その他、5,600人以上の会員の90%以上が開業医であることを踏まえて企画された、歯科開業学についてのシンポジウム、セミナーや、歯科衛生士部門での講演、歯科技工士部門での講演、テーブルクリニック、ポスター発表等、350以上の多彩な内容の講演が10以上の会場で開催されました。 また初日の夜には、展示ホールで会長招宴を開催。恒例の「デンチャ-ズ」のバンド演奏、アグネス・チャンさんの歌、デンタルユニフォームのファッションショーなどが行われ、参加者の方々は楽しくくつろげるひと時を過ごされました。 なお、次回の第22回大会は、来年の6月12日(土)・13日(日)に今回と同じ東京国際フォーラムにて開催される予定です。 |