6月6日(木)・7日(金)の両日にわたり、千葉・幕張メッセ国際会議場にて「第40回日本小児歯科学会大会および総会」が開催され、約1,500人の参加者がありました。 今回は学会創立40周年の節目の大会で、大会前日にはホテルニューオータニ幕張にて、記念式典・記念講演・祝賀会も華やかに催されました。 大会では、「子どもたちのすこやかな成長をみまもろう!」をテーマに掲げ、特別講演2件3題、宿題報告1題、シンポジウム1件4題、歯科衛生士セミナー1件5題、口演発表77題、ポスター発表111題が行われたいへん盛会でした。 大会長は、東京歯科大学小児歯科学講座の藥師寺仁教授でした。 初日の特別講演Iでは、南カリフォルニア大学歯学部長のHarold C.Slavkin教授が 「次世代のゲノム学:新世紀における生物工学、組織工学、小児臨床歯科学の関連性 」 の演題にて講演を行われました。 また、2日目の特別講演IIでは「児童虐待の現状と対応」をテーマに、杏林大学医学部法医学教室の佐藤喜宣教授が「臨床法医学の立場から」の演題にて、虐待の発見について現場の医師・看護師の中に温度差があるのが現実という講演をされました。続いて、国立成育医療センターこころの診療部部長の奥山眞紀子先生が「小児科医の立場から」の演題にて、すべての人々が子供を危険から守ることを目標に連携し、対応していくことの必要性について話されました。 宿題報告では、明海大学歯学部の渡部茂教授より「唾液と口腔環境」の演題で、口腔における唾液の存在と意義について講演されました。 シンポジウムでは、「永久切歯萌出期の咬合誘導」をテーマに、東京歯科大学名誉教授の町田幸雄先生の、咬合誘導を行う際の切歯萌出時期の重要性についての基調講演の他、3名のシンポジストによる症例報告がありました。 なお次回大会は、来年5月29日(木)・30日(金)に、大会長は日本歯科大学新潟歯学部の下岡正八教授、会場は朱鷺メッセにて開催の予定です。 |