9月19日(金)・20日(土)の両日にわたり、岩手県の盛岡市民文化ホール(マリオス)にて「第42回日本歯科理工学会学術講演会」が開催され、約400名の参加登録者がありました。 今回は歯科基礎医学会との共催企画として特別講演、特別シンポジウムが行われた他、口頭発表48題、ポスター発表94題がありました。 大会長は、岩手医科大学歯学部歯科理工学講座の荒木吉馬教授でした。
共催の特別講演は「筋肉タンパクゲルによるナノバイオマシン」という演題にて、北海道大学副学長・北海道大学大学院の長田義仁教授が、人工的に再構築した自己組織化化学架橋筋肉蛋白ゲルを利用したソフトナノマシンの創出について講演されました。 同じく共催の特別シンポジウムでは「再生医学の最前線」を統一テーマに行われました。現在、再生医療は、再建外科、臓器移植と並ぶ第3の治療法として注目されていますが、今回のシンポジウムでは再生歯牙、歯周組織、口腔粘膜、歯槽骨等、歯科分野における再生医療研究の今後の展望について語られました。3人の演者からはそれぞれ、歯と歯周組織の再生、最新の生体材料と生体組織工学、歯科・口腔外科領域の再生医療についての発表があり、新しい歯科医療の到来を予感させる内容でした。 また、口頭発表・ポスター発表では、接着、レジン、重合、歯科用合金、腐食・摩耗、生体材料、アパタイト、仮封材、埋没材、ガラス繊維、根管充填材、CAD/CAM等、多岐にわたるテーマの発表がありました。 なお次回大会は、2004年4月に東京歯科大学にて開催予定です。大会長は東京歯科大学歯科理工学講座の小田豊教授です。 |