12月19日(日)東京国際フォーラム ホールB7にて、「GC友の会学術講演会・東京歯科衛生士シンポジウム」を開催し、630名の参加登録があり、たいへん盛会でした。「患者さんの健康を、ずっと見守っていくために―歯周治療後の良好な状態の維持をめざして―」をテーマに、医療法人貴和会新大阪診療所歯科衛生士 大住祐子先生、鷹岡歯科医院歯科衛生士 南真弓先生、医療法人泰歯会四条烏丸ペリオ・インプラントセンター歯科衛生士 森口忍先生、黒田歯科医院歯科衛生士 品田和美先生に、それぞれご講演いただきました。
まずは、コーディネーターの大住祐子先生より、「上手にメインテナンスに導こう」をテーマに、様々な患者さんに合ったメインテナンスに向けてどのように対応していけばいいのか、チームの一員としての役割を果たすためにどのような姿勢が必要なのか、続く3名の演者の講演をよりよく理解するため、患者さんとの関わりについてお話いただきました。
その後、南真弓先生に「患者さんの個別性を配慮した情報提供」をテーマに、患者さんのモチベーションを維持、継続させるための情報伝達について、局所の病態ではなく口腔単位で診ることの重要性や患者さんの個別性に合ったアプローチについてお話いただきました。
昼食時間をはさみ、森口忍先生から「歯周治療後の根面カリエスへの対応」をテーマに、歯肉退縮や歯周治療後に発症する根面カリエスへの対応について、その原因や今までの取り組みから見えた歯科衛生士の役割を明確に提示していただき、患者さんの個性、固有のリスクを把握したうえでメインテナンスを行うことの重要性をお話いただきました。
続いて、品田和美先生に「長期経過の患者さんから見えてきたこと」をテーマに、「何が足りなかったのか」「どう対応したらよかったのか」「なぜ、継続できているのか」「今後、何をすべきか」、長期に渡るメインテナンスやSPTの症例からお話いただき、患者さんに効果を実感して必要だと思っていただくことの大切さやその時々の患者さんに合った対応ができるように知識、技術、こころを深化させることが必要であるとお話いただきました。
最後のディスカッションでは事前に寄せられた質問に対し、各講師の先生より明日からの臨床に活かせる具体的なアドバイスがあり、より理解を深めることができました。また、長期に渡る経過を見続けるためにも、歯科衛生士も長く続けることが必要であり、患者さんの役に立てる仕事であるという誇りをもって日々の臨床に臨んでいただきたいとエールをいただきました。
展示コーナーでは新製品の歯科用漂白材「ティオンオフィス」をはじめ、「ルシェロシリーズ」「MIペースト」「プリニアスリム」などの予防関連製品の展示を行い、多くの方にお立ち寄りいただきました。
なお、同シンポジウム大阪の会は、2011年1月23日(日)に大阪・梅田ステラホールにて開催される予定です。
満員の会場
演者の先生方
ディスカッション
日本歯科商社書籍コーナー
製品展示コーナー
GC友の会モバイルメール受付コーナー