3月4日(日)に、弊社社屋(GC Corporate Center 5F)にて、「GC友の会 プレミアムシンポジウム&レクチャー」を開催し、100名を越える参加登録があり、たいへん盛大でした。
東京都世田谷区にてご開業の小林和一先生をコーディネーターとして、6名の先生方にご講演いただきました。
午前の部は、『包括歯科診療体制の構築をめざして ?JCPGからのアドバイス?』をテーマに3名の先生方にご講演いただきました。
まず、コーディネーターの小林和一先生より、これからの歯科医療を成功に導くキーコンセプトはホスピタリティにあると言われており、そのためには歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士が三位一体のチームとなった包括歯科診療体制の構築が必要であること、またJCPGで取り組んでこられたチーム医療の成果と、歯科医療の実現可能な未来像についてご説明いただきました。
次に、神奈川県横浜市でご開業の吉田秀人先生そして神奈川県横浜市の吉田歯科医院にご勤務の高信有希先生のお二人より、「ホリスティックな歯周治療をめざして」と題して、生活習慣病である歯周病は、患者自らが日常の習慣を改善しないことにはなかなか治らないこと、歯周病患者が改めなければならない生活習慣の中で最も重要なのが、プラークコントロールであること、歯周治療を成功に導くためにSRPや歯周補綴などの動的治療によって炎症と力のコントロールを行うことで、歯周組織の安定を図るだけでなく、患者の正しい生活習慣への変容、定着を全方位でサポートする必要性についてご講演いただきました。
午後の部は、はじめに、「私たちの歯周治療 ?継続は力なり ?」と題して、栃木県宇都宮市で藤橋歯科医院にご勤務の安生朝子先生そして、栃木県宇都宮市でご開業の藤橋弘先生のお二人にご講演いただきました。
まず、安生朝子先生より、「歯科衛生士としての臨床力」と題して、30年間のご経験の中で、歯周基本治療時における口腔衛生指導方法、歯科メインテナンス期における口腔衛生継続方法、歯科衛生士という仕事の過去、現在、未来についてご講演いただきました。
次に、藤橋弘先生より、安心安全で健やかな生活の有難さ、患者さんとの絆を深める「メインテナンス」を前提とした歯科医療、メインテナンスを成功させるためには何を心がけるべきか、そして患者さんに安心して来院していただくための院内環境についてご講演いただきました。
最後に、愛知県名古屋市でご開業の清水雅雪先生より、「歯周治療、20年の長期経過から学ぶ」と題して、臨床対応の難しい中程度、あるいは高度に進行した歯周病患者の対応と20年以上の長期経過からみた問題点についてご講演いただきました。
歯周治療で一番大事なこと、それは歯周病の85%までが、十分なプラークコントロールとスケーリング・ルートプレーニングを主体とした歯周初期治療で改善することが明らかにされていること、近年の歯周病研究の進展により、歯周治療と十分なプラークコントロールがなされていれば、支持組織の減少した歯でも保存可能であることが明らかになってきたが、まずは10年くらいの長期的展望に立って診断・治療計画を立てる必要があると話されました。
満員の会場
小林和一先生
吉田秀人先生
高信有希先生
安生朝子先生
藤橋弘先生
清水雅雪先生