「GC友の会 学術講演会 東京歯科技工講演会」を開催しました

  9月9日(日)に、東京・ステーションコンファレンス東京にて、「GC友の会 学術講演会 東京歯科技工講演会」を開催し、多くの参加登録があり盛会でした。
  今回は、「チェアサイドとラボサイド、温故知新の情報共有?繋ぐ(つなぐ)?」をメインテーマに、東京都中野区・有限会社SDLの山口周行先生、東京都調布市・小林歯科医院の小林明子先生の2名の先生方にご講演いただきました。

  講演会は適合・咬合・審美のどの視点からみても、補綴物に望まれる要求度は年を追うごとに高くなってきている。矢継ぎ早に登場する新しい材料やシステムの登場は、ときに基礎的な知識の咀嚼、理解の積み重ねを後回しにさせる傾向も生じさせている。今回は歯科衛生士と歯科技工士で立場の異なるお二人の先生に長期維持安定を目標とした補綴物製作に必要な情報共有の話題で、新旧織り交ぜながらトークセッションしていただくという流れで進行しました。

  山口先生は、チェアサイドに対して「よくわかっているつもりでわかってない」また「わかってもらえているようでわかってもらえていない」ことを日々臨床の中でいまだに多く痛感します。分業化したデンタルスタッフの間においてロスとリスクを出来るだけ少なくするために相互理解が必要なことは今までもよく耳にしてきました。しかし「増やしたつもりの知識を現場のルーティンワークに活かしきれていない現実」が繰り返されているところを見ると、定期的にこうした話題展開は必要なのかもしれないなどを中心にお話しされました。

  小林先生は毎日の患者さんの口腔ケアを行っていると、高度成長期に受けた補綴治療をすべてやり直す超再治療の時代に突入したのを感じます。そこにはCAD/CAMや最新の科学の知識や導入は必要ですが、なによりもこれからは治療室サイドとコミュニケーションをとれる事が望まれています。しかし多くの技工士が診療室サイドと情報を共有したいが方法がわからないと悩んでいる。治療室サイドで行われていることの理解、歯周治療に対する知識不足や診療室での振る舞い対応などの観点も含めお話しされました。

  展示コーナーでは、新製品の硬質レジン歯「ゼンオパール」、保健適用ナノハイブリッド硬質レジン「ディアーナ」・超高強度MFハイブリッド型硬質レジン「グラディア」、歯科用陶材「イニシャル」、AadvaCAD/CAMシステム、歯科技工用重合器「ラボキュアL/HL」、デケマ社製ポーセレンファーネス「パナマット」をはじめ様々な製品の展示を行い、お客様にお立ち寄りいただきました。


ステーションコンファレンス東京

ステーションコンファレンス東京

会場

会場


山口周行先生

山口周行先生

小林明子先生

小林明子先生


展示コーナー

展示コーナー