2月9日(日)に、東京国際フォーラム ホールB7にて、「GC友の会 学術講演会 東京講演会」を開催し、多くの参加登録があり盛会でした。
今回は、「患者さんに喜ばれるパーシャルデンチャーを目指して?長期に安定させるための欠損歯列の見かた・欠損補綴のすすめ方?」をメインテーマに、熊本市・永田歯科クリニックの永田省藏先生、東京都港区・鷹岡歯科医院の鷹岡竜一先生、東京都港区・六本木駅前歯科の日高大次郎の3名の先生方にご講演いただきました。
はじめに、永田省藏先生から、今回の講演会の趣旨を説明いただくことから会をスタートいたしました。
日高先生は、「パーシャルデンチャーの取り組み悪戦苦闘10年」をテーマに患者さんは、取り外し式を嫌うという言葉が聞かれるが、患者さんとよく話し合い、テンポラリーレストレーションで設計を煮詰める事により、可撤性を受け入れてもらえることが多い。可撤性の方が固定性と比べて有利ということを踏まえ欠損歯列への取り組みと術後経過からパーシャルデンチャーの有用性をお話しされていました。
鷹岡先生は、「それでもパーシャルデンチャーを選択するとき」をテーマに経験の短い若い術者は「欠損歯列の評価」という物差しを手に入れると、深く読み過ぎてしまい症例を難し方向へといざなう傾向がうかがえる。経験を重ねていくと歯列の評価だけでなく、患者の個別的な要素を加味していくような補綴設計になってくる。「欠損歯列」と「欠損補綴」を結びつける思考のプロセスを提示しパーシャルデンチャーという欠損補綴の可能性と限界についてお話しされていました。
永田先生は、「より良い維持装置の選択や補綴設計を見直してみませんか?」をテーマに高齢化社会が進む中でパーシャルデンチャーの手法なしでは欠損を補綴することは不可能に思える。長期的に歯を守りつつ、機能していく治療が求められているなか、補綴手法においても症例に応じた回復の手立てを持つ必要がある。補綴手法や設計をどのようにすれば、臨床に活かせるのか、適切な維持装置の選択と製作、補綴設計など、さまざまな欠損歯列の条件設定からお話しされていました。
展示コーナーでは、新製品の接着性レジンセメント「ジーセムリンクエース」、近日発売の「ブルーシリコーンローフロー」、硬質レジン歯「ゼンオパール」、保健適用ナノハイブリッド硬質レジン「ディアーナ」、新しい表面性状とデザインを有する「ジーシーインプラントRe/ジェネシオPlus、セティオPlus」、歯科技工用重合器「ラボキュアL/HL」、歯接触分析装置「バイトアイBE-I」、「ジーシーインプラントモーターIM-III」をはじめ様々な製品の展示を行い、お客様にお立ち寄りいただきました。
東京国際フォーラム
会場
永田省藏先生
鷹岡竜一先生
日高大次郎先生
展示ブース