Session
10月 3日(土)
15:15 - 16:45
4F〜6FホールC
Session13
From Glass Ionomers to Glass Hybrids: 50 Years of Innovation
グラスアイオノマーからグラスハイブリッドへ
~半世紀の技術革新~
グラスアイオノマー誕生から半世紀。本セッションでは、この50年でのイノベーションに着目し、根面う蝕のマネージメントにおけるGICとSDFの併用効果、ポストアマルガム時代の持続的かつ効果的なアマルガムフリーへの移行、さらに耐久性と機能を飛躍的に高めたグラスハイブリッド材の最新エビデンスを取り上げます。半世紀の技術革新が日常臨床をどう変えていくのか、ぜひ本セッションで体感してください。
Lecturer
New concept of dentin caries management using GIC and SDF
GICおよびSDFを用いた象牙質う蝕治療の新たなアプローチ
- Describe microbiome difference of dentin caries
- Summarize effect of fluoride on dentin caries
- Describe effects of GIC and SDF on dentin remineralization
- 象牙質う蝕におけるマイクロバイオームの違い
- 象牙質う蝕に対するフッ化物の効果をまとめ
- 象牙質の再石灰化に対するGICおよびSDFの効果
齲蝕は世界に蔓延する疾患であり、高齢者では歯根面齲蝕の対策が大きな課題となっている。グラスアイオノマーセメント(GIC)は抗齲蝕作用と再石灰化作用を有しており、またフッ化ジアミン銀(SDF)は優れた殺菌作用を有していることから、どちらも根面齲蝕のマネージメントに用いられている。我々はGICとSDFを象牙質齲蝕に併用すると、それぞれを単独で用いるよりも再石灰化が効果的に起こる可能性を報告した。
Lecturer
Navigating the Post-Amalgam Era:
Policy, Practice, and Economic Impact
Navigating the Post-Amalgam Era:
Policy, Practice, and Economic Impact
- 水俣条約や新たな規制対応を含め、歯科用アマルガムの使用削減および廃止を加速させている主要な国際的・国内的政策要因について説明する。
- アマルガムから代替修復材料への移行が、テクニックセンシティビティ、長期予後、ワークフロー、患者説明に与える臨床的影響を評価する。
- 材料費、チェアタイム、診療報酬制度、予防中心の診療モデルを含め、移行が歯科医院、支払者、医療制度に及ぼす短期的・長期的な経済的影響を分析する。
- 予防の強化、MI歯科、エビデンスに基づく材料選択を通じて、ポストアマルガム時代における診療提供を最適化する機会を見出す。
- アマルガムフリー歯科への持続可能で臨床的に有効な移行を支えるため、臨床現場および政策における適応のための戦略的行動を立案する。
歯科用アマルガムの使用削減および廃止に向けた世界的な動きは、口腔保健政策、臨床現場、さらには医療経済に大きな変化をもたらしている。環境保全に関する国際的な取り組みや社会的要請を背景に規制が進む中、歯科医療は予防とMI修復を中心とした診療へ移行することが求められている。本講演では、最新の政策動向を概説するとともに、それらが歯科臨床や診療体制に及ぼす影響について考察する。また、医療制度におけるコストや診療報酬への影響についても分析し、臨床的・経済的視点の両面から、持続可能でエビデンスに基づくポストアマルガム時代への移行について解説する。
Lecturer
Glass Hybrids:
Evolution, Evidence, and Clinical Impact
Glass Hybrids:
Evolution, Evidence, and Clinical Impact
- グラスハイブリッド材料における主要な組成上の技術革新について。
- 硬化特性、機械的強度、および耐摩耗性の向上について要約する。
- フッ化物徐放性や化学的接着性などのバイオアクティブな特性について説明する。
グラスハイブリッド材料は、機械的特性、耐久性、および臨床的信頼性の向上を目的として開発された次世代のグラスアイオノマー材料である。フルオロアルミノシリケートガラスの反応性の最適化、超微細フィラーの配合、およびポリアクリル酸マトリックスの強化により、従来のグラスアイオノマー材料と比較して、硬化時間の短縮、耐摩耗性および曲げ強さの向上を実現している。また、フッ化物徐放性と歯質への化学的接着性を長期間維持することで、生体活性と歯質―修復材料界面の長期的な安定性にも寄与する。臨床研究においても、グラスハイブリッド材料は優れた機械的特性と良好な臨床成績を示しており、臼歯部修復における信頼性が高く、生体親和性に優れた修復材料であることが示されている。










