6月7日(木)・8日(金)の両日にわたり、大宮ソニックシティにて「日本歯科保存学会2007年春季学術大会 (126回)」が開催され、1,200名以上の参加登録者があり、たいへん盛会でした。 学術大会は、特別講演をはじめシンポジウム、認定研修会、口演発表50題、ポスター発表109題、臨床セッション3題が行われました。 大会長は、明海大学歯学部機能保存回復学講座保存修復学分野の片山直教授でした。 特別講演は、大会長の片山直教授を座長に、ニューヨーク大学歯学部のVan P Thompson博士より「Dental Ceramics:Complex Materials with Complex Problems in a Difficult Environment」という演題にて行われました。 過去12年間以上行われた歯科用陶材とインプラントに関する研究の結果を詳細に報告されました。 シンポジウムは、「今だから真価を問う歯の保存の意義-最新の保存治療技術とそのコンセプト-」 を統一テーマとして、始めに朝日大学歯学部口腔機能修復学講座歯科補綴学分野の山本宏治教授を座長に、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科摂食機能保存学講座う蝕制御学分野の田上順次教授より、「MIの概念に基づく保存修復技法」についての講演があり、次に愛知学院大学歯学部歯内療法学講座の中村洋教授を座長として、日本歯科大学生命歯学部歯科保存学講座の勝海一郎教授より「歯内療法に求められるもの」についての講演がありました。最後に明海大学歯学部口腔生物再生医工学講座歯周病学分野の申基喆教授を座長に大阪大学大学院歯学研究科口腔分子免疫制御学講座歯周病分子病態学・歯周病診断制御学の村上伸也教授より、「Periodontal Tissue Engineeringが変える歯周治療の未来」について講演がありました。 認定研修会では、愛知学院大学歯学部歯内療法学講座の中村洋教授を座長に、北海道大学大学院歯学研究科口腔健康科学講座歯周・歯内療法学教室の川浪雅光教授より「ペリオドンタルプロービングから歯周治療の方法と予後を見通す-科学的根拠のあることからないことまで-」をテーマとして、プロービングによる情報をどのように採取し、歯周治療法の選択と治療のゴールを設定するうえで、どのように解釈するかについての講演がありました。 なお、次回2007年秋季学会は、11月8日(木)・9日(金)に岡山コンベンションセンターにて開催される予定です。大会長は、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科歯科保存修復学分野の吉山昌宏教授です。 |