9月17日(日)・18日(月・祝)の両日にわたり、広島国際会議場にて、「日本歯科技工学会第28回学術大会」が開催され、600名を超す方々が参加されました。 今学術大会は、特別講演、認定士講習会、口腔保健学科シンポジウム、シンポジウムI・II、テーブルクリニック、デモンストレーション、クリニカルケース・プレゼンテーション、ポスター発表など、多彩な発表が行われ、たいへん盛況でした。 大会長は、広島大学歯学部口腔保健学科口腔保健工学講座教授の二川浩樹先生でした。 特別講演は、日本歯科技工学会会長の阪秀樹先生を座長に、歯学博士でフェイシャルセラピストの、かづきれいこ先生による「医療・審美とリハビリメイク」の演題にて、ご自身の体験を踏まえ、真の社会復帰におけるメイクの果たす可能性について、会場からのモデルや臨床例を交えてお話されました。 認定士講習会は、「補綴専門医制度と認定士制度」と題し、広島大学歯学部口腔保健学科助教授の玉本光弘先生を座長に、日本補綴歯科学会理事長の赤川安正先生により「補綴歯科専門医」について、また、日本歯科技工学会副会長の末瀬一彦先生により日本歯科技工学会の「認定士制度」について解説され、国民に向けての高品質な歯科医療提供を目指していることなどについてご講演されました。 口腔保健学科シンポジウムは、「口腔保健学 未来への問いかけ」と題し、広島大学歯学部口腔保健学科教授の里田隆博先生を座長に、東京医科歯科大学歯学部口腔保健学科教授の吉増秀實先生、新潟大学歯学部口腔生命福祉学科教授の富沢美恵子先生、広島大学歯学部口腔保健学科教授の天野秀昭先生により、各大学における教育の現状と課題、今後の展望について講演され、活発な討論がなされました。 シンポジウムI・IIは、シンポジウムIが「歯工連携 現在と未来」と題し、大会長の二川浩樹先生を座長に、広島大学歯学部口腔保健学科教授の村山長先生、広島大学工学研究科長・教授の山根八洲男先生、広島大学大学院医歯薬学総合研究科教授の岡崎正之先生により、歯学と工学の関係について多くの実例を参考に解説されました。シンポジウムIIは「再生医療 現在と未来」と題し、広島大学歯学部口腔保健学科助教授の牧平清超先生を座長に、広島大学大学院医歯薬学総合研究科教授の高田隆先生、同じく加藤幸夫先生、同じく岡本哲治先生により、再生医療の現状や最新情報、今後の展開について講演され、活発な討論がなされました。 また、ジーシー社員も発表に参加し、ポスター発表において、層構造を考慮した新しい人工歯や超速硬性常温重合レジンの特徴などをそれぞれ発表し、また、デモンストレーションにおいて、保険適用人工歯であるサーパスP形態の特長について紹介させていただき、どの会場でもたくさんの方々の関心を集めました。 なお、次回大会は仙台市民会館にて、2007年9月22日(土)・23日(日)に開催される予定です。大会長は、東北大学歯学部附属歯科技工士学校校長の小松正志先生です。 |