9月6日(土)・7日(日)の両日にわたり、鶴見大学記念館にて「日本歯科衛生学会 第3回学術大会」が開催され、約1,150名の参加者がありました。
「食といのちを支える歯科衛生の創造」をメインテーマに、シンポジウム、教育講演、市民フォーラム、会員発表プログラムとして口演・ポスター発表合計100題以上の発表が行われ、たいへん盛会でした。
大会長は、特定非営利活動法人神奈川県歯科衛生士会の堀正子会長でした。
シンポジウムは「高齢者の生活とQOLを重視した在宅医療を目指して」の演題にて行われました。基調講演として鶴見大学歯学部森戸光彦教授が「歯科における在宅医療の問題点」のテーマにて、歯科医療サービスを「診療」「ケア」「リハビリテーション」の3分野から構築する新しいアプローチを紹介され、ターミナル期における口腔ケアを担う専門性の高い歯科衛生士の養成・育成の必要性を示されました。その後、尾形歯科医院歯科衛生士・尾形由美子先生が「訪問歯科衛生指導の現場から」を、聖路加国際病院訪問看護ステーション所長押川真喜子先生が「訪問看護の現場から」を、日本歯科大学附属病院准教授で同病院口腔介護・リハビリテーションセンター長の菊谷武先生が「在宅歯科医療を支える多職種連携」をそれぞれのテーマに、超高齢社会における歯科衛生士に求められる役割と専門性について、患者さんとの深いつながりから得られる豊富な実例と経験を織り交ぜながらお話され、歯科衛生士の今後の発展を考える大変貴重な講演でした。
教育講演では日本摂食・嚥下リハビリテーション学会理事長で藤田保健衛生大学医学部 教授の才藤栄一先生が「摂食・嚥下リハビリテーションの考え方と歯科衛生士への期待」をテーマに、摂食・嚥下障害の基本的な概念から訓練の具体的な方法をわかりやすく示され、摂食嚥下リハビリテーションの担い手としての専門性を歯科衛生士に期待するとまとめられました。
なお、ジーシー社員も発表に参加し、ランチョンセミナーにて「歯周組織検査におけるデータベースソフトの活用について」をテーマに歯周検査用ソフトウェア ペリオナビゲーション2および音声入力システム プラスボイスについて説明させていただき、発展的な歯科医療をご提案させていただきました。
次回の第4回日本歯科衛生学会学術大会は、2009年9月20日(日)・21日(月・祝)に大阪府枚方市大阪歯科大学楠葉学舎にて開催される予定です。
会場入口
シンポジウム
市民フォーラム
ポスター会場
ランチョンセミナー
展示会場