9月15日(土)?17日(月・祝)の3日間にわたり、盛岡市民文化ホールにて「日本歯科衛生学会第7回学術大会」が開催され、約1,200名の参加登録があり盛会でした。
「『生活の場』で支える口腔のケア ?医療・介護との連携を目指して?」をメインテーマに、特別講演、シンポジウム、教育講演、市民フォーラム、会員発表プログラムとして口演発表40題、ポスター発表116題が行われました。
大会長は、一般社団法人岩手県歯科衛生士会の佐藤美津子会長でした。
特別講演は、「生きる力を支える歯科医療 ?歯科衛生士に期待するもの?」をテーマに社団法人日本歯科医師会会長 大久保満男先生が、「生活の医療」という言葉の持つ意義と重さ、8020運動の意味、健康長寿における社会の在り方、などと共に、わが国の超高齢化に対して歯科保健・歯科医療はどのような対策を立てることができるのかをお話されました。また、日々の決して欠かすことのできない「食べる」という営みについて、栄養と文化の2点から見つめなおす必要があるとお話しされました。
教育講演では、「唾液検査と保健指導」をテーマに鶴見大学歯学部探索歯学講座教授 花田信弘先生が、ヒトの健康を維持する前提条件という口腔のシンバイオシスやその逆のディスバイオシスを知るための唾液検査の有用性、また口腔衛生と特に食生活改善を中心とした保健指導がもたらす全身の健康に繋がるエビデンスから、国民の健康に直結する歯科医療、歯科保健指導の在り方とそれらの中心を担う歯科衛生士に期待されることについてお話されました。
シンポジウムは、「在宅歯科医療における歯科衛生士の活動」の演題にて行われました。基調講演として「なぜ 今 在宅歯科医療なのか?」をテーマに日本歯科大学教授 菊谷 武先生が講演され、続いて講演1として「在宅で支える訪問歯科衛生指導の実際」をテーマに医療法人佐藤たもつ歯科医院 赤坂幾子先生が、講演2として「医師との同行訪問から訪問歯科診療へ」をテーマにあおぞら診療所 山口朱見先生が、講演3として「地域における食支援の立場から」をテーマに地域食支援グループ ハッピーリーブス代表 篠原弓月先生がそれぞれご講演され、在宅歯科医療における活動や求められる歯科衛生士の役割、医科・歯科連携の重要性などご自身の訪問診療経験を踏まえお話されました。
次回の学術大会は、2013年9月14日(土)?16日(月・祝)に神戸国際会議場にて、公益社団法人兵庫県歯科衛生士会の上田和美会長を大会長に開催される予定です。
盛岡市民文化ホール
会場入口
教育講演
シンポジウム
ポスター会場
展示会場