5月18日(土)?19日(日)の両日にわたり、福岡国際会議場にて、「第122回日本補綴歯科学会学術大会」が開催され、約2,800名の参加登録があり、たいへん盛会でした。
今大会は、メインテーマに「臨床イノベーションに貢献する補綴歯科 ?新たなステージに向かって?」を掲げ、理事長講演、特別講演、教育講演、シンポジウム3題、臨床リレーセッション4題、臨床スキルアップセミナー、委員会セミナー2題、イブニングセミナー2題、ラウンドテーブル、市民フォーラム、ランチョンセミナー6題の他、課題口演9題、一般口演57題、ポスター発表156題など、多彩な発表が行われ、どちらの会場もたいへん盛況でした。
大会長は、福岡歯科大学咬合修復学講座 冠橋義歯学分野 佐藤博信教授でした。
理事長講演は、九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座 インプラント・義歯補綴学分野 古谷野潔教授を座長に、本学会設立80 周年の記念すべき年に新しく学会理事長となられる大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座 顎口腔咬合学分野 矢谷博文教授が「社会に貢献する補綴歯科臨床の推進 ?80周年を節目として?」という演題にて、所信として掲げる補綴歯科臨床の発展、国際他学会との人的交流、国際的学術集会の開催などを通じた本学会の国際的役割の整備等々を踏まえ、本学会の今後の方向性や活動についてお話しされました。
特別講演は、福岡歯科大学咬合修復学講 座冠橋義歯学分野 佐藤博信教授を座長に、Dental School, Department of Prosthodontics, University of FreiburgのJörg-Rudolf Strub教授が「Digital workflow in reconstructive dentistry」という演題にて、補綴歯科において、包括的な歯科・口腔医療の検査、診断、診療体系の構築に大きく関わりを持つようになってきたデジタルデンティストリーの流れやインプラント治療を含むCAD/CAMを用いた補綴治療の現状、近未来についてお話されました。
教育講演は、大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座 顎口腔咬合学分野 矢谷博文教授を座長に、米国ヴァンダービルト大学 新谷歩准教授が「国際誌にアクセプトされる医療統計」という演題にて,医療統計学の専門家として多くのデータ解析に携わり、また、多く国際誌の投稿論文の査読をされている経験を踏まえ、British Dental Journal の統計チェックリストに沿って、研究者が陥りやすいポイントとその克服法について、また、実践に役立つ多数の統計ツールやコンセプトを紹介されるなど、医療統計の基本から最新の話題までを分かりやすくお話されました。
なお、次回大会は、2014年5月24日(土)、25日(日)に仙台市青葉区の仙台国際センターにて開催される予定です。
大会長は、東北大学大学院歯学研究科口腔機能形態学講座 口腔システム補綴学分野の佐々木啓一教授です。
福岡国際会議場
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ポスター会場
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