「第26回日本顎咬合学会学術大会・総会」が開催されました

 6月14日(土)・15日(日)の両日にわたり、東京国際フォーラムにて、「第26回日本顎咬合学会学術大会・総会」が開催されました。今回は「歯科医療のフィロソフィーを考える」をメインテーマに、4,200名を超す大変多くの方々が参加され、盛大な大会になりました。

 大会会長は東京都でご開業の小林和一先生、プログラムチェアマンは大阪府でご開業の南清和先生でした。

 基調講演は、福岡県でご開業の糸瀬正通先生を座長に、京セラ株式会社 名誉会長である稲盛和夫氏により「生き方?心を磨く」の演題にて、起業家としての志(こころざし)や経営哲学について、「利他」と「利己」という言葉を通じ、想念や心の管理のあり方などついて、ご自身の生き方を振り返りながらお話されました。

 特別講演Iは、矯正医からみた審美治療の着眼点と診断、という観点から「Interdisciplinary Management Of Anterior Dental Esthetics」と題し、大阪大学大学院歯学研究科教授の高田健治先生を座長に、ワシントン大学矯正学教授のVincent G. Kokich先生から、審美的な前歯部の位置関係の決定要素(正中線とのずれ、歯軸の傾斜、歯冠長や巾径等)を考察され、多数の臨床症例により矯正的歯周補綴アプローチからの問題解決法について解説されました。

 特別講演IIは、九州歯科大学教授の細川隆司先生と大阪府でご開業の加々美恵一先生を座長に、「フルマウスリコンストラクションの真髄?歯科医療 咬合に始まり咬合で終わる」のテーマにて3名の先生方がお話されました。丸山公一先生は「下顎運動と咬合の調和をとるために」という演題で、米国サンフランシスコにてFACE主宰のThomas F. Basta先生は「Occlusion and restorative dentistry in the real world」という演題で 、本多正明先生は「フルマウスリコンストラクションにおける犬歯の位置と大臼歯咬合面形態の重要性」という演題にて、長期的咬合の安定要素について、豊富な臨床経験と整理されたデータにて講演されました。

 ジーシー主催のメーカーシンポジウムでは、Catholic大学補綴学主任教授の Ignace Naert先生、東京都でご開業の行田克則先生により「歯科臨床への新しい潮流と実際」という共通テーマで講演がありました。Ignace Naert先生は「Is the occlusion a determining factor for the implant success?」と題し、インプラント体の機械的な応力付加が骨に与える影響を多くのデータにより解説され、行田克則先生は「「CAD/CAMアバットメントを用いた」審美インプラント修復」と題し、インプラント治療における審美性と長期安定性を得るためのボーンマネジメントの必要性を解説され、ジーシーAadvaジルコニア(ピュアジルコニア)アバットメントシステムの臨床例を紹介いただきました。

 その他、手術室と会場を衛星中継で結んだWeb Live Ope、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士を対象としたテーマシンポジウム、一般口演、ポスター発表など、合計460題の多彩なテーマの発表が行われました。

 また、賛助会員企業展示では89社が出展。ジーシーでは、インプラントシステム「ジーシーインプラントRe ジェネシオフィクスチャー〈インターナルタイプ〉、セティオフィクスチャー〈エクスターナルタイプ〉」、歯科用CAD/CAM「DENTAL CAD/CAM GN-I」、歯科用X線装置「プロマックス2D/3D」、歯科用ユニット「イオムPLUS」、超親水性ハイブリッドシリコーン印象材「フュージョンII」、「ルシェロ歯ブラシ」等の展示を行い、多くのお客様にお立ち寄りいただきました。

 恒例の理事長招宴は、海外講師の紹介、学会誌優秀論文賞等の表彰式などが行われ、またゲストとしてテノール歌手である新垣勉氏から1時間近くにもわたる歌のプレゼントがあり参加者の方々は楽しいひと時を過ごされました。

 なお、次回の第27回大会は、来年の6月20日(土)・21日(日)に「アート・サイエンス・クラフトの融合」をメインテーマに東京国際フォーラムにて開催される予定です。

開会式

開会式

基調講演

基調講演

テーブルクリニック

テーブルクリニック

ポスター発表\

ポスター発表

ジーシー展示ブース インプラントコーナー

ジーシー展示ブース インプラントコーナー

ジーシー展示ブース ユニットコーナー

ジーシー展示ブース ユニットコーナー

Web Live Ope会場

Web Live Ope会場

理事長招宴

理事長招宴