「第29回日本接着歯学会学術大会」が開催されました

  2月5日(土)・6日(日)の両日にわたり、岡山市の岡山大学創立五十周年記念館にて「第29回日本接着歯学会学術大会」が開催され、約150名の参加登録者がありました。
  今回は、「接着歯学と審美・再生歯学の融合」をメインテーマに、特別講演、シンポジウム7題、研究発表14題、ポスター発表26題、市民フォーラムが行われました。
  大会長は、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科生体機能再生・再建学講座歯科保存修復学分野の吉山昌宏教授でした。

  特別講演は、大会長の吉山昌宏教授を座長に、京都大学再生医科学研究所生体組織工学研究部門生体材料学分野の田畑泰彦教授が「バイオマテリアルからみた再生治療と細胞研究」という演題にて講演されました。生体シグナル因子(タンパク質や遺伝子)のドラッグデリバリーシステム技術、体内での細胞の増殖・分化を促す足場技術、およびそれらの技術と細胞との組み合わせによる生体組織の再生治療の具体例、バイオマテリアル技術の細胞生物医学研究への応用についてお話しされました。

  シンポジウムは、東京都虎ノ門病院歯科の山田敏元先生を座長に「審美修復を支えるレジン接着を振り返る」をメインテーマに、7名のシンポジストが登壇されました。弊社からは研究所の熊谷知弘より、「ジーシーの審美修復用材料について」という演題にて、海外にて上市している低収縮型コンポジットレジン“ジーシー カローレ”、低収縮型コンポジットレジンなどに使用する歯質接着材料“ジーシー G?ボンドプラス”、高強度ナノハイブリッドコンポジットレジン“ジーシー MIフィル”などについて講演させて頂きました。
  そのほか、「審美修復を支えるレジン接着を振り返る」という演題にて、東京都虎ノ門病院歯科の宇野滋先生が、「接着を生かした審美歯冠修復(再生)のテクニック」という演題にて、日本大学歯学部保存学教室修復学講座の宮崎真至教授が、「時間とコストを考慮した審美充填テクニックについて?色調/形態調和の観点から?」という演題にて、福島県あらかい歯科医院ご開業の松本勝利先生が、「Nanotechnology in Restorative Dentistry:“Small Rocks with a Big Impact”」という演題にて、3M ESPE DivisionのJoe Oxman先生が、「審美修復を支えるクラレメディカルの接着材料」という演題にて、クラレメディカル株式会社の武井満先生が、「松風における接着技術の革新」という演題にて、株式会社松風の信野和也先生が、それぞれご講演されました。

  企業展示では、新製品の歯科用漂白材「ティオン オフィス」、適合試験材「ブルーシリコーン」をはじめ、ナノハイブリッド充填用コンポジットレジン「MIフィル」や「MIフロー」、光重合型1液性ボンディング材「G?ボンドプラス」他の展示を行い、多くの方にお立ち寄りいただきました。

岡山大学創立五十周年記念館

岡山大学創立五十周年記念館

講演会場

講演会場

ポスター会場

ポスター会場

展示会場

展示会場