「第53回秋季日本歯周病学会学術大会」が開催されました

  9月19日(日)に、高松市・サンポートホール高松・かがわ国際会議場にて「第53回秋季日本歯周病学会学術大会」が、「ペリオドンタルメディシンの推進」とのテーマにて開催され、1,300名を超える参加登録者があり、たいへん盛会でした。学術大会は、特別講演3題、シンポジウム、臨床教育講演、認定医・専門医教育講演、歯科衛生士教育講演、ポスター発表、ランチョンセミナー2題、市民公開講座他が行われました。大会長は、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部歯周歯内治療学分野の永田俊彦教授でした。

  特別講演1は、大会長の永田俊彦先生を座長に、「革新的インビボ光イメージングの骨代謝研究への応用」という演題にて、財団法人癌研究会癌研究所生化学部部長の今村健志先生がご講演されました。骨代謝領域へのインビボ光イメージングの応用について、最近の研究データを示しながら、その有用性と問題点を考察されました。

  シンポジウムは、広島大学大学院医歯薬学総合研究科健康増進歯学分野教授で学会ペリオドンタルメディシン委員会委員長の西村英紀先生をオーガナイザーに、「Micro-inflammationと疾患?ペリオドンタルメディシン研究の可能性を探る?」とのテーマにて開催されました。演題及び演者は以下の通りとなっております。「糖尿病血管合併症の成因としてのMicroinflammation」岡山大学病院新医療研究センター教授の四方賢一先生、「Micro-inflammationと悪性腫瘍?消化器癌の発生機序と予防を中心に?」徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部消化器内科学分野教授の高山哲治先生、「Micro-inflammationとアルツハイマー病」国立長寿医療研究センターアルツハイマー病研究部部長の道川誠先生、「inflammageing(炎症性老化):老化とはmicro-inflammationによる疾患かもしれない」桐蔭横浜大学医用工学部生命医工学科教授の後藤眞先生。

  臨床教育講演は、日本大学歯学部歯周病学講座教授の伊藤公一先生を座長に、「歯周治療30年今わかってきたこと」という演題にて、長野市ご開業の谷口威夫先生が講演されました。根分岐部病変に対する試行錯誤を中心に、患者さんから学んで今ようやく自分なりに見えてきた歯周治療の諸問題の解決法やメインテナンスについてお話されました。

  なお、次回大会は、2011年5月27日(金)・28(土)に福岡市・福岡国際会議場にて福岡歯科大学の坂上竜資教授を大会長に開催される予定です。

サンポートホール高松・かがわ国際会議場

サンポートホール高松・かがわ国際会議場

A会場(大ホール)

A会場(大ホール)


ポスター会場

ポスター会場

展示会場

展示会場