4月14日(土)・15日(日)の両日にわたり、徳島・あわぎんホールにて「第59回春期日本歯科理工学会学術講演会」が開催され、約403名の参加登録者がありました。
学術講演会は、特別講演4題、口頭発表36題、ポスター発表99題が行われ、広範囲にわたる内容の発表でたいへん盛況でした。また、企業展示は10社でした。
大会長は、徳島大学大学院・生体材料工学分野の淺岡憲三教授でした。
まず特別講演1では、大会長の淺岡先生を座長に、「歯科理工学が将来の進歩に貢献する対策」と題し、日本歯科理工学会名誉会員の中林宣男先生より、歯の最外層にあるエナメル質は、歯のイノチを守る重要な組織であり、エナメル質がう蝕に罹患しない生活習慣の習得と実践が大切であること、エナメル質は歯のために、削ってはいけない組織であると位置付けたい。エナメル質に欠損を生じさせないことが予防歯科学の目的であり、歯のイノチを守る予防歯科学の大切さについてのご講演でした。
次に特別講演2では、同じく大会長の淺岡先生を座長に、「New generation self-hardening calcium phosphatesによる骨再生のメカニズムと臨床応用」と題し、日本大学客員教授の菅原明喜先生より、近年開発されたself-hardening Calcium Phosphates(SHCP)を例にして、特にSHCPにおける骨再生の基本的概念と臨床応用の観点からのご講演でした。
また、岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 生体材料学分野の松本卓教授を座長に歯と骨の再生・再生支援材料について、韓国、台湾での第一人者であられる、檀国大学の金海源先生、中山医学大学の丁信智先生のお二人にご講演いただきました。
弊社研究所の松本尚史より、「レジンセメントの耐摩耗性とフィラー粒径の及ぼす影響」、同じく研究所の福島恵美子より、「急速加熱型石膏系埋没材による埋没後の鋳造リング保管条件と鋳型・鋳造結果に及ぼす影響」についてポスター発表いたしました。
企業展示では、医薬品含有歯科用歯面清掃補助材「ティオン オフィス」、歯科用漂白材 「ティオン ホーム」、ナノハイブリッドフロアブルコンポジットレジン「MIフロー」を始め「MIフィル」、「MIローフロー」、重合型1液性ボンディング材「G?ボンド プラス」、つや出し用ダイヤモンドペースト「ダイヤポリッシャーペースト」、コンポジットレジン中仕上げ研磨用ラバーポイント「プレシャイン」、同じく仕上げ研磨用シリコンポイント「ダイヤシャイン」、グラスアイオノマー系仮着材「フジTEMP」、新製品の接着性グラスアイオノマー系レジンセメント「フジルーティング EX」、高強度充填用グラスアイオノマーセメント「フジIXGP エクストラ」、支台築造用「ファイバーポスト」、デュアルキュア型支台築造用接着性コンポジットレジン「ユニフィルコアEM」、急速加熱型クリストバライト埋没材「イデアベスト」、「イデアベスト フィット」、クリストバライト埋没材「イデアベスト ミクロ」等の展示を行い、多くの先生方にお立ち寄りいただきました。
なお次回大会は、2012年10月13日(土)・14日(日)に九州大学の主管にて開催される予定です。
会場入口
あわぎんホール
会場
ジーシー展示ブース
ポスター展示1
ポスター展示2