「第72回日本口腔衛生学会学術大会」が開催されました

 5月19日(金)~21日(日)の3日間、大阪国際交流センターにて“令和の健口戦略「防ぎ守る」”をテーマに、「第72回日本口腔衛生学会学術大会」が開催されました。大阪大学大学院歯学研究科予防歯科学講座の天野敦雄教授が大会長を務められました。

 学術大会は、基調講演、日韓国際交流招待講演2題、受賞講演2題、シンポジウム11題、日本学術会議市民公開シンポジウム、企業シンポジウム、ミニシンポジウム5題、日本歯科医学会会長懇話会、ランチョンセミナー4題、一般口演24題、ポスター発表96題、認定研修会、指導医研修会、企業展示などが行われました。

 基調講演では、大会長の天野敦雄教授を座長に、「令和の予防歯科臨床」との演題にて4名がご登壇され、天野教授が「生涯28のための歯周病予防」、大阪大学大学院歯学研究科予防歯科学講座 久保庭雅恵先生が「昭和VS令和のカリオロジー」、大阪大学大学院歯学研究科口腔分子感染制御学講座(歯科保存学教室) 林美加子教授が「『削らない』う蝕治療の基盤をつくる」、dhcoax 谷垣裕美子先生が「防ぎ守るマイスターDHの役割」をご講演されました。

 日韓国際交流招待講演では、大会長の天野敦雄教授を座長に2名がご講演され、Department of Preventive Dentistry School of Dentistry Kyungpook National University, Prof. Youn-Hee Choが、「Oral Examination of the Korea National Health and Nutritional Examination Survey」、Department of Preventive & Public Health Dentistry,School of Dentistry,Seoul National University, Prof. Bo-Hyoung Jinが、「Overview of the Korea National Health and Nutritional Examination Survey」についてご講演されました。

 日本口腔衛生学会学術賞LION AWARD受賞講演では、九州歯科大学地域健康開発歯学分野 安細敏弘教授を座長に2名がご登壇され、九州歯科大学歯学部口腔保健学科 泉繭依先生が「Tongue cleaning maintains respiratory function in older individuals: A 1-year randomised controlled trial」、大阪大学大学院歯学研究科予防歯科学講座 坂中哲人先生が「Fusobacterium nucleatum metabolically integrates commensals and pathogens in oral biofilms」のご講演をされました。

 日本口腔衛生学会論文奨励賞受賞講演では、朝日大学歯学部医療感染学講座社会口腔保健学分野 友藤孝明教授を座長に3名がご登壇され、新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔生命福祉学講座口腔保健学分野 小田島あゆ子先生が「地域在住高齢者を対象とした口腔機能訓練が与える頸部可動域の改善効果」、朝日大学歯学部口腔感染医療学講座社会口腔保健学分野 岩井浩明先生が「Relationship between pneumonia/bronchitis and regular dental care in Japanese adults」、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科発生発達成育学講座予防歯科学分野 廣島屋貴俊先生が「陸上自衛隊員の歯科受診歴が訓練期間中の歯科保健行動に与える影響」についてご講演されました。

 ジーシーの企業展示では、舌圧測定器やぺこぱんだをはじめとする口腔機能低下症関連製品や、MIペーストなどの予防製品、イオン放出型充填材料のケアダインレストアなどが展示されました。

 

大阪国際交流センター
会場