「GC友の会 歯科衛生士講演会 Movie & Lecture」を開催しました (10/3)

 2007.10.3

「GC友の会 歯科衛生士講演会 Movie & Lecture」を開催しました

  9月30日(日)に、東京・六本木ヒルズタワーホールにて、「GC友の会 歯科衛生士講演会 Movie & Lecture」を開催し、定員を大きく上回る460名のお客様にご来会いただき、たいへん盛会でした。
  今回は「歯周治療とその後のメインテナンス」をテーマに、東京歯科大学微生物学講座准教授の石原和幸先生、神奈川県横浜市ご開業の吉野敏明先生、水上歯科クリニックご勤務の歯科衛生士野澤帆奈先生、フリーランス歯科衛生士の島田昌子先生の4名の先生方にご講演いただきました。

  まず始めに、DVDプログラムとして、「歯周治療における歯科医師と歯科衛生士の新たな役割~歯周病原性細菌からのアプローチ~」と題して、歯周病を細菌感染症という視点からとらえ歯周病細菌とは何か、またそのアプローチ方法についてご紹介しました。

  次に、石原和幸先生より、「口腔バイオフィルムの病原性」と題して、口腔バイオフィルムについて歯周病のような口腔疾患を引き起こす病原因子、全身の健康へ及ぼす作用、さらにこれらの作用を阻止するためにはどのようなアプローチが適切かについて解説されました。歯周処置では、バイオフィルムの物理的処置が最も重要であること、口腔環境の改善が全身の健康に寄与するという内容でした。

  引き続き、吉野敏明先生より、「細菌検査に基づく歯周治療のコンセプト~検査に基づく感染症治療としての歯周治療~」と題して、これまで対応に苦慮していた症例に対して細菌検査を用いることで歯周病に対する真の原因除去療法が可能となる、という点についてご講演いただきました。歯周病は細菌感染症である。PCR法等の細菌検査により、総菌数、菌種、とその各菌数、対総菌数比率が分かり、原因菌の特定が可能となる。歯周病を細菌学的に検索することで、重度歯周炎患者の家族内伝播についても検討することができ、今後の歯周病の感染の伝播を防ぐことが可能になるとの内容でした。

  次に、野澤帆奈先生より、「健康な口腔内を維持するために~日頃の診療をみつめなおす~」と題して患者さんとの会話やしぐさといった日々のコミュニケーションにおいて心がけていること、プロフェッショナルケアのポイントなどについてご紹介いただきました。 患者さんへの普段の観察がいかに大切であるか、内面からのサポートの重要性について話されました。また歯科衛生士として先生と患者さんとの架け橋となることの重要性を説かれました。

  最後に、島田昌子先生より、「歯科衛生士に必要な歯周治療の知識とテクニック~1人ひとりの患者様により良い状態をより長く提供するために~」と題して、歯周治療の中での重要なポイントについてご講演いただきました。口腔衛生指導を成功させる秘訣として、生物学に基づく知識、心理学的な見識等について話されました。

  展示では、現在友の会歯科医師会員様にご提供中の口腔用ジェル「オーラルアクアジェル」、歯周病原細菌検査も可能になった「サリバチェックラボPCR」、音波振動歯ブラシ「プリニアスリム」、口腔内洗浄液「プラチ・ナノテクトEX」をはじめ、「ルシェロ歯ブラシ」、「MIペースト」、「アメリカンイーグルインスツルメント」等の予防製品をご紹介し、多くのお客様にお立ち寄りいただきました。


受付風景
受付風景
満員の会場
満員の会場
石原和幸先生
石原和幸先生
吉野敏明先生
吉野敏明先生
野澤帆奈先生
野澤帆奈先生
島田昌子先生
島田昌子先生
展示コーナー
展示コーナー