5月23日(日)に、東京国際フォーラム ホールB7にて、「GC友の会 東京講演会」が開催され、1,011名の先生方にご来会いただきました。 今回はメインテーマを「いま私たちが大切にしていること」と題し、東京都中央区の金子一芳先生をコーディネーターに、東京都国立市・下地勲先生、千葉県我孫子市・千葉英史先生、熊本県熊本市・永田省藏先生から、日常臨床でよく出会い、地味ながら確実に治療を行う必要のある症例のポイントやテクニックについてご講演いただきました。 下地勲先生からは、「臼歯2歯欠損Br(ブリッジ)のトラブルから考えること -欠損歯列の拡大を防止するために-」の演題にてご講演いただきました。臨床において頻度が高く歯列崩壊のきっかけとなりやすい臼歯2歯欠損の症例について、トラブルが発生した時の対応としての歯牙移動をはじめとした様々な処置方法、また、各処置法の利点や欠点等を、豊富な臨床例を呈示しながらご説明いただきました。 千葉英史先生からは、「動揺歯の見方と対応」の演題にてご講演いただきました。動揺歯と遭遇した時には動揺の診査、動揺度の測定などの結果がどう動揺と関連しているのかを考え、原因を見極めることが大切であること、また、保存した動揺歯の処置方法についてお話しいただきました。 永田省藏先生からは、「デンチャーの経過不良例とその対策」の演題にてご講演いただきました。デンチャーの経過は元々の歯列、術後などの過程においてリスクが付きまとうものであり、不良を起こしやすい予後の原因について、また、対策としての義歯の改善方法やインプラントの適用についてのお話をいただきました。 3人の先生がそれぞれの「大切にしていること」の講演を終えた後、コーディネーターの金子一芳先生が各演者に対して質疑応答を行うとともにまとめのお話をされ、熱気あふれる講演会の幕を閉じました。 なお、会場内の展示コーナーでは、光重合型1液性ボンディング材「G-ボンド」、LED可視光線照射器「G-ライト」、音波電動歯ブラシ「プリニア」など話題の新製品を中心に展示を行いました。 |