(株)ジーシーは2010年4月末完成(延床面積 642m²)を目指し、愛知県春日井市に(仮称)GC新補綴研究所を建設することを決定いたしました。GC新補綴研究所は人工歯を製造している(株)ジーシーデンタルプロダクツが創業50周年事業を迎えることから、その記念事業として構想を重ねてまいりましたが、100年に一度と言われる経済ショックの中、本プロジェクトの重要性の再確認が行われ、歯科界の今後の可能性が確信される今、歯科企業が行動を示すべきとの判断から、本プロジェクトの着工を決断いたしました。
建物コンセプトは「使用する我々だけでなく、外部の研究者方を始め周囲のみなさまにも愛される建物」とし、研究拠点として最先端の補綴情報発信だけでなく、訪れた人が場の気を感じ、新たなエネルギーを創出する空間を目指しております。また、地域社会に新たな調和を生み出すと共に、ジーシーデンタルプロダクツ創業50周年の記念碑として、創業者の夢の実現へ繋がるものと考えております。「竹の家」(Great(Bamboo)Wall 北京)やサントリー美術館(東京ミッドタウン内)の設計をされ、GCの日本デンタルショーブースデザインや、新ユニットのコンセプトアドバイスに係わるGCチーフデザインアドバイザーの隈研吾建築都市設計事務所の隈研吾先生に設計監理、施工を50数年間にわたりGCの建築を担当している松井建設株式会社にお願いしております。
6月17日には起工式を挙行し、安全祈願を行いました。その後の直会では弊社社長がコンセプトを説明し、新しい研究拠点への期待を述べました。隈先生からは、長寿社会を大事にしているGCの理念がわかりやすく伝わるように、近隣の方々にやすらぐ印象を与える設計をした、また世界中で木を使った環境にやさしい建築が広まっており、やさしさと同時に日本の木の技術がいかに高いかを示すものとして千鳥格子を取り入れたとのご挨拶がありました。松井建設 松井社長からはご近隣の皆様方に対しても万全の安全対策を講じて、コンセプト実現のために全力を尽くすとのお言葉をいただきました。
GC新補綴研究所 全景
GC 新補綴研究所 内部パース