話す機能とお口の関係

お口の機能はどのように育つ? 注意しておくこと(1)

話す機能

赤ちゃんは教わらなくてもじょうずミルクを飲むことができます。いっぽう 口から食べることが上手になるためには、それに適したお口のカタチに成長することと習熟5歳の終わり頃までに舌っ足らずの幼児性の発音から大人の発音ができるようになります。5歳以降で発達の遅れや聴力の異常がない状態で発音に問題がある場合は医療機関に相談してみましょう。以下のような歯科的な問題が原因のこともあります。このような場合には歯科を受診されるとよいでしょう。歯科による対応が難しいケースでは小児科や言語聴覚士による評価が必要な場合もあります。

  • (1)指しゃぶりなどの口の周りの癖によって歯並びやかみ合わせの異常を生じ、口が閉じにくくなっている。
  • ▶乳歯が生え揃う3歳以降も癖が続いている場合は癖をやめさせます。早期に癖が中断されるとかみ合わせの異常も改善できます

  • (2)むし歯やケガで前歯が失われているか歯の根の部分しか残っていない。幼児期に前歯のない状態を続けると様々な悪影響を生じます。
  • ▶永久歯が生えだす6~7歳ころまで一時的に取り外しのできる乳歯用の入れ歯を使うなどの対応をします

  • (3)舌小帯(舌の先端の下面にあるスジ)が短いため舌をうまく動かせないので 発音しにくい
  • ▶歯科で舌小帯の切除と舌の動かし方の訓練を行います。

 

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指しゃぶり、愛らしいしぐさですが、いつまでも続けているといろいろと困ったことが……