「日本歯科保存学会2018年度春季学術大会(第148回)」が開催されました

 6月14日(木)・15日(金)の両日にわたり、横浜市の横浜みなとみらいホールにて「日本歯科保存学会2018年度春季学術大会(148回)」が開催され、1,500名を超える参加登録者があり、たいへん盛会でした。
 学術大会は、「Future Strategy」をテーマに基調講演、学会主導型シンポジウム、シンポジウム3題、認定研修会、ランチョンセミナー3題、講演発表27題、ポスター発表112題他が行われました。
 大会長は、神奈川歯科大学大学院歯学研究科口腔統合医療学講座の石井信之先生でした。

 基調講演は、大会長の石井信之先生を座長に、神奈川歯科大学理事長 鹿島 勇 先生より、「歯科医療系大学のFuture Strategy」をテーマに、また、福岡学園・福岡歯科大学理事長 水田祥代先生より、「輝いて美しく -若き女性医療人へのエール」をテーマに、歯学研究者出身、医学研究者出身のそれぞれの大学経営者の視点から講演されました。

 学会主導型シンポジウムは、「超高齢社会における歯科医療のFuture Strategy」のテーマで東京医科歯科大学歯学部長の興地隆史先生をコーディネーターに、講演1として、日本歯科医学会会長の住友雅人先生より、「ライフステージから診るストラテジー」の演題にて、講演2として、日本有病者歯科医療学会 理事長の今井 裕 先生より、「超高齢社会における歯科医療のFuture Strategy」の演題にて、講演3として、東京医科歯科大学歯学部長の興地隆史先生より、「超高齢社会における歯科保存治療のFuture Strategy」の演題にて、それぞれ講演が行なわれました。

 シンポジウムIは、「歯科保存学のFuture Strategy」のテーマで、広島大学大学院医歯薬保健学研究科歯周病態学研究室教授・歯周病学会理事長の栗原英見先生をコーディネーターに、講演1として、保存修復学分野からIADR56th President、ACTA&アムステルダム大学 前教授のJacob M.(‘Bob’)Ten Cate 先生より、「Dentistry, a broader perspective」の演題にて、講演2として、歯内療法学分野からトロント大学 前教授のShimon Friedman先生より、「Endodontic Treatment Outcomes: Current Best Evidence and Future Projections」の演題にて 、講演3として、歯周病学分野から広島大学大学院医歯薬保健学研究科歯周病態学研究室教授・歯周病学会理事長の栗原英見先生より、「歯周病学の新たな展開」の演題にて、それぞれ今後の歯科保存治療の方向性について講演されました。
 シンポジウムIIは、「歯質接着システムの現在と未来への挑戦」のテーマで、日本大学歯学部保存学教室修復学講座教授の宮崎真至先生をコーディネーターに、講演1として、TEAM東京 ノブレストラティブデンタルオフィスの北原信也先生より、「接着歯学が変える現代の修復治療」の演題にて、講演2として、大阪大学大学院歯学研究科クラウンブリッジ補綴学分野の峯 篤史 先生より、「歯-接着材界面のナノレベル微細構造分析 -樹脂含浸層とスミヤー層は今どうあるのか-」の演題にて 、講演3として、日本大学歯学部保存学教室修復学講座教授の宮崎真至先生より、「良好な予後を得るための接着耐久性獲得」の演題にて、それぞれ今後の接着システムの動向について講演されました。
 シンポジウムIIIは、「一つ上の歯内療法をめざすための理論と臨床」のテーマで、医療法人豊永会きのもと歯科の木ノ本喜史先生をコーディネーターに、講演1として、医療法人社団平和歯科医院の阿部 修 先生より、「再治療(Retreatment)の勘所」の演題にて、講演2として、医療法人豊永会きのもと歯科の木ノ本喜史先生より、「初回治療(Initial treatment)の勘所」の演題にて、歯内療法における臨床の勘所について講演されました。

 また、ポスター発表においては、弊社研究員の鈴木利弥より「PTCペースト ルシェロホワイトの効果的な使用条件に関する検討」を、長野靖之より「亜鉛ガラス含有グラスアイオノマーセメントによる酸生成抑制効果」を、髙橋 慎 より「ティオンホームプラチナのホワイトニング性能に関する臨床評価」を、それぞれ発表させていただきました。

 なお、次回第149回大会は、2018年11月1日(木)・2日(金)の日程で、京都市勧業館「みやこめっせ」にて、愛知学院大学歯学部歯周病学講座教授の三谷章雄先生を大会長に開催される予定です。


会場 横浜みなとみらいホール

会場 横浜みなとみらいホール

会場入口

会場入口


A会場(大ホール)

A会場(大ホール)

ポスター会場

ポスター会場