「第38回日本接着歯学会学術大会」が開催されました

 9月28日(土)・29日(日)の両日にわたり、名古屋・愛知県産業労働センター(ウインクあいち)にて「第38回日本接着歯学会学術大会」が開催され、多くの先生方が参加されました。
 学術講演会は、「ライフステージに応じた接着歯学」をテーマに、日本歯科医学会会長講演、リレー講演5題、口頭発表6題、賛助会員・協賛企業発表 6題、ポスター発表34題が行われました。
 大会長は、愛知学院大学歯学部保存修復学講座特殊診療科の冨士谷盛興先生でした。

 日本歯科医学会会長講演では、日本接着歯学会理事長、日本大学歯学部保存学教室修復学講座の宮崎真至先生を座長に、「着ける技術と付ける技術と外す技術」という演題にて、日本歯科医学会会長の住友雅人先生が講演されました。

 リレー講演1では、日野浦歯科医院の日野浦光先生を座長に、「乳歯をまもる接着歯学」というメインテーマで行われました。講演は、東北大学大学院歯学研究科、九州大学大学院歯学研究院の福本敏先生が「乳歯の機能性材料を用いたう蝕予防から修復まで」の演題にて、北海道医療大学歯学部総合教育学系歯学教育開発学分野の伊藤修一先生が「接着歯学におけるバイオアクティブ効果」の演題にて講演されました。

 リレー講演2では、大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座の峯篤史先生を座長に、「着く接着,外せる接着」というメインテーマで行われました。講演は、池下矯正歯科の堀田邦孝先生が「矯正歯科分野におけるDBS(ダイレクト・ボンディング・システム)について」の演題にて、日本大学歯学部歯科矯正学講座の清水典佳先生が「熱膨張性マイクロカプセルとCO2レーザーを応用した矯正用ブラケット撤去法の検討」の演題にて講演されました。

 リレー講演3では、大阪歯科大学の末瀬一彦先生を座長に、「Digital Dentistryを活かす接着歯学」というメインテーマで行われました。講演は、有限会社セラモテックシステムの森亮太先生が「デジタル補綴物におけるセメントスペースと内面処理」の演題にて、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科う蝕制御学分野の保坂啓一先生が「デジタル時代の接着修復治療」の演題にて講演されました。

 リレー講演4では、日本歯科大学生命歯学部接着歯科学講座の奈良陽一郎先生を座長に、「根管象牙質へ挑戦する接着歯学」というメインテーマで行われました。講演は、愛知学院大学歯学部保存修復学講座の中野健二郎先生が「根管象牙質に対する最大限のレジン接着を目指して—基礎的検討— ~良好かつ予知性の高い接着性のためのキーポイント~」の演題にて、東京歯科大学クラウンブリッジ補綴学講座の佐藤亨先生が「レジン支台築造で接着を活かす臨床」の演題にて講演されました。

 リレー講演5では、愛知学院大学歯学部保存修復学講座の冨士谷盛興先生を座長に、「地域包括ケアシステムにおける接着歯学」というメインテーマで行われました。講演は、昭和村国民健康保険診療所の福島正義先生が「要介護高齢者のう蝕治療戦略」の演題にて、鶴見大学歯学部高齢者歯科学講座の菅武雄先生が「在宅医療の現状と接着」の演題にて講演されました。

 賛助会員・協賛企業発表1では、弊社研究員 佐藤慶太が「新規オートミックスタイプセルフアドヒーシブレジンセメントに対する専用プライマーの接触硬化性評価」の演題にて講演を、また、ポスター発表では、「新規オートミックスタイプセルフアドヒーシブレジンセメントおよび専用プライマーの歯質およびコア材料に対する接着性評価」の演題にて発表をいたしました。

 展示ブースでは、歯科接着用レジンセメント「ジーセムONEneo」、「ジーセムリンクフォース」、歯冠修復物接着用プライマー「G-マルチプライマー」、ナノハイブリッド充填用コンポジットレジン「グレースフイルシリーズ」、イオン放出型2液性歯面塗布材「ケアダインシールド」、イオン放出型充填用材料「ケアダインレストア」、CAD/CAM用高靭性ハイブリッドブロック「セラスマート270/300」等、様々な製品の展示をさせていただき、多くの先生方にお立ち寄りいただきました。

 

会場:ウインクあいち外観

 

会場:ウインクあいち入口

講演会場・開会式

展示会場

ポスター会場(1)

ポスター会場(2)