「第54回秋季日本歯周病学会学術大会」が開催されました

  9月23日(金)・24日(土)の両日にわたり、下関市・下関グランドホテル(23日)及び海峡メッセ下関(山口県国際総合センター)(24日)にて「連携医療における歯周病治療」をテーマに、「第54回秋季日本歯周病学会学術大会」が開催され、約1,200名の参加登録者があり、たいへん盛会でした。
  学術大会は、特別講演4題、ペリオドンタルメディシン委員会企画シンポジウム、日本口腔検査学会共同企画シンポジウム、認定医・専門医教育講演、歯科衛生士教育講演、市民公開講座、ランチョンセミナー3題、一般演題ポスター、臨床ポスター他が行われました。
  大会長は、広島大学大学院医歯薬学総合研究科歯周病態学分野の栗原英見教授でした。

  特別講演1では、「再生医療の最前線」とのテーマで、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野教授の和泉雄一先生を座長に、東京女子医科大学先端生命医科学研究所教授の大和雅之先生が、「再生医療の展望と課題」の演題にて、大阪大学大学院歯学研究科歯周病分子病態学教授の村上伸也先生が、「歯周治療における細胞治療の標準化に向けて」の演題にて、それぞれ講演されました。大和先生は、開発に取り組んでこられた次世代組織工学技術である細胞シート工学の成果の紹介と、今後の再生医療の更なる発展を見るために必要な課題についてお話され、村上先生は、平成22年に作成された歯周組織治療用細胞シートに関する評価基準(案)に対して今後どの様な取り組みがなされなければならないかについてお話されました。

  ペリオドンタルメディシン委員会企画シンポジウムでは、「ペリオドンタルメディシン研究の現状と展望?日本人におけるエビデンス?」とのテーマにて、広島大学大学院医歯薬学総合研究科展開医科学専攻顎口腔頚部医科学講座教授の西村英紀先生をオーガナイザーにて開催されました。演題及び演者は以下の通りとなっております。
  基調講演「日本人におけるエビデンス構築の意義?Hisayama Studyを通して」:九州大学大学院医医学研究院環境医学分野教授の清原裕先生、「歯周病と血管内皮機能:歯周病治療は血管内皮機能障害を改善する」:広島大学原爆放射線医科学研究所教授の東幸仁先生、「歯周病と動脈硬化?患者データは因果関係を示すか??」:新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔保健学分野教授の山崎和久先生、「日本人2型糖尿病の特徴」:財団法人京都予防医学センター糖尿病・内分泌代謝科の谷口中先生、「糖尿病と歯周病?Hiroshima Study介入研究からわかったこと」:広島県歯科医師会Hiroshima Study実行委員会委員長の宗永泰一先生。

  株式会社ジーシー主催のランチョンセミナー2では、「咬み具合と食べ具合の診断と患者説明に有効な最新デジタルデバイス」とのテーマにて、広島大学大学院医歯薬学総合研究科先端歯科補綴学准教授の津賀一弘先生が講演されました。「咬み具合」と「食べ具合」を評価記録するデジタルデバイスのジーシーバイトアイBE?Iの特徴と使用経験、将来への展望をお話いただきました。

  なお、次回大会は、2012年5月18日(土)・19日(日)に札幌市・札幌コンベンションセンターにて、北海道医療大学歯学部口腔機能修復再建学系歯周歯内治療学分野の古市保志教授を大会長に開催される予定です。

海峡メッセ下関

海峡メッセ下関

会場入口

会場入口

A会場(イベントホール)

A会場(イベントホール)

ランチョンセミナー

ランチョンセミナー

ポスター会場

ポスター会場

展示会場

展示会場