11月23日(水・祝)~25日(金)の3日間にわたり、東京・有楽町の東京国際フォーラムにて50周年記念大会となる「日本歯科保存学会2005年秋季学会(第123回)、および第7回日韓歯科保存学会学術大会」が開催され、約1,300名の来場者があり、たいへん盛会でした。 初日は、長野県・諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生による「“がんばらない”けど“あきらめない”命、人生、歯、音楽を考える」と題した、オープンフォーラムが開催され、引き続き記念式典、記念祝賀会が挙行されました。 学会では、特別講演2題、シンポジウム1題、認定研修会1題、一般口演56題、ポスター発表146題、韓国のポスター発表15題、外国招聘者を囲むセミナー1題、臨床セッション5題が行われました。 大会長は、昭和大学歯学部齲蝕・歯内治療学講座の久光久教授でした。 特別講演1では、イギリス・バーミンガム大学歯学部のProf.Smith A.J.より「新しい時代を迎えた保存修復学」という演題で、歯のVitalityとその生存を維持していくために鍵となる4つのテーマ(細菌の除去、炎症のコントロール、処置時の細胞と組織の損傷を最小限にすること、組織再生の活性化)についてお話しいただきました。 特別講演2では、アメリカ・ジョージア医科大学歯学部のPfof.Haywood V.B.より「ナイトガード有髄歯漂白法の適応症と限界」という演題で家庭での漂白法の現状と、テトラサイクリン変色歯や失活変色歯等に対する漂白法の応用について解説いただきました。 シンポジウムでは、「日本歯科保存学会への期待と提言」という演題にて、モデレーターの日本歯科保存学会理事長の恵比須繁之先生が、日本歯科保存学会の歩みと今後の学会としての社会的使命を見つめ直し、これからの歯科医学と歯科医療を共に担っていく学問的盟友である6つの学会トップから期待や提言を頂きたいと口火を切られました。続いて日本補綴歯科学会・赤川安正理事長、日本口腔衛生学会・中垣晴男理事長、日本歯科理工学会・小田豊会長、日本矯正歯科学会・相馬邦道会長、日本小児歯科学会・前田隆秀副理事長、大韓歯科保存学会・Prof.Ho-Hyun Sonの6名のシンポジストによる講演が行われました。 なお次回2006年春季学会は、来年5月25日(木)・26日(金)に神奈川県民ホールにて開催される予定です。大会長は、鶴見大学歯学部の新井高教授です。 |